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【私が愛した裕次郎】墓の清掃をする佐藤さん

2009.7.3 09:37
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 裕次郎さんが眠る横浜市鶴見区の総持寺。紫陽花が咲く墓地の坂道を、裏手にある鶴見大附高の女子生徒らが歓声を上げながら歩き過ぎてゆく。命日が近づき、裕次郎さんの墓参に訪れるファンがじょじょに増えてきた。

 「毎月決まった日に胡蝶蘭を持ってお墓参りにくる男性ファンもいますよ」。墓前でそう話すのは、16年前から裕次郎さんの墓の清掃や見回りを続けている近所の自称、佐藤のおじさん(78)だ。「映画『君の名は』を見て以来、まき子夫人のファンでしてね。16年前、墓地を散歩中に、まき子夫人がひとりで墓参りに来ている姿を見かけて、あいさつするうちに言葉を交わすようになりました」。

 以来佐藤さんはほぼ毎日、裕次郎さんの墓周辺に落ちている吸い殻やゴミなどを片づけて線香をたき、裕次郎さんの安らかな眠りを祈り続けている。まき子夫人も感謝のしるしとして、裕次郎さんのネームが入ったキャップやジャンパーを佐藤さんに贈った。

 2年前、心臓を手術し1カ月半入院。病室でも墓のことが気がかりで仕方なかった。退院後、10キロやせて体力も衰えたというが、雨の日も杖をつきながら坂道を上り、墓に通う。

 「だれかひとりは私のようなバカがいないと。誰が来ても『きれいなお墓ですね』といってほしいから。元気なうちは続けますよ。裕ちゃんに助けてもらっているようなものです(笑)」。

 犬の散歩に来た主婦らが「佐藤さん、お元気ですか」とにこやかに声をかけ、その輪に全国から墓参に訪れたファンが加わり、笑い声が広がる。昭和の国民的大スター石原裕次郎は、今でも多くの人の胸の中で生き続けている。



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