この世を去って22年経過した今も伝説を作り続ける大スターが、テレビ朝日を“裕ちゃん色”に染め上げる。
「天国からのラストメッセージ『ありがとう』石原裕次郎二十三回忌特別企画」と銘打った一連の特番は2日連続でオンエア。中でも必見なのが4日放送の「富士山頂」。1970年2月に公開された主演映画が39年の歳月を経て一夜だけテレビに初登場する。
十七回忌法要で30年以上ぶりに特別上映された映画「黒部の太陽」「栄光への5000キロ」と並び、ビデオ化もされていない石原プロモーション門外不出の名作。零下30度の極寒と闘いながら、山頂近くの標高3774メートル地点に気象観測のレーダーを設置しようとする男たちの人間物語で、ヘリコプター4台を飛ばして実際の富士山で撮影。当時36歳の裕次郎さん、29歳の渡、39歳の勝新太郎さんのスター3人が、ガップリ共演。ギラギラした若さで、男の美学を体現している。
石原プロの小林正彦専務(73)は「『がんばった男のドラマを何としてもつくりたい!』と石原プロを立ち上げた裕次郎さんにとって、『黒部−』『栄光−』と並んで情熱を注いだ映画だからこそ二十三回忌にふさわしい」と法要前夜の解禁を決定。渡も39年ぶりの“日の目”に「いいことだね」と感慨深げな笑顔を見せたという。
また特番の先陣を切る同日放送のドキュメンタリー「『裕次郎が遺したもの』〜スーパースター伝説〜」では、夫人の石原まき子さん(75)らの秘話はもちろん、これまで石原プロの倉庫に眠り続け、つい最近、思いがけず発見された遺品も初公開される。
そんなお宝の1つが、「富士山頂」の製作も手掛けた裕次郎さんが打ち合わせに使用した台本。プロデューサー裕次郎の情熱を伝えるように、台本には富士山の直筆イラストや撮影プランが随所に書き込まれている。