緒形拳さんの悲報に接した女優、高畑淳子(53)は、「大変びっくりしています」と驚きを隠せなかった。
高畑が劇団青年座に入団した昭和51年、初めて舞台に出演した作品「悲しき恋泥棒」の主演が緒形さん。「初舞台で緒形さんとご一緒した21歳当時、『山本周五郎さんの本を読め』と1万円をくれたのが大変いい思い出です」と何気ない先輩の優しさを振り返った。
さらに平成9年のNHK大河ドラマ「毛利元就」では夫婦役で2度目の共演。「『高畑がやるんだからたくましく岩のような妻をやれ』と言っていただき、本当に落ち着いてやれました」と緒形さんを偲んだ。
今回、テレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル「告知せず」(11月15日、後9・0)に、主演の渡哲也(66)の妻で末期がんに冒される十央子役で出演する高畑は、眼瞼下垂(がんけんかすい)で両目の手術を受けていたことも告白した。
まぶたが垂れ下がる症状を改善するために、7月9日に手術を受け、同26日に同ドラマのクランクインを迎えた。抜糸後、目の腫れがなかなか引かず、一度は出演辞退を申し出たが、関係者の説得で翻意。病気を克服して見事に演じきった愛着の作品に「私の代表作のひとつ」と熱っぽく語っていた。「告知せず」は平成20年度文化庁芸術祭参加作品に決定している。