空から降り続いた雨がピタリ、やんだ。B’zの“誕生日”を祝い、7万人がカッパ姿で縦に横に揺れる。ハマの夜風に乗って、稲葉の絶叫が響き渡った。
「ちょうど20年前のきょうバンドが始まって、いろんな人たちとのキズナが生まれました。台風が来ても、カンカン照りでも壊れることのないブッといキズナです」
2人が平成11年に開催した日産スタジアムで初の音楽イベント、そして15年に静岡・渚園で行った15周年記念ライブも豪雨の中だった。ちょっとやそっとじゃ、ロック魂は消せやしない。1曲目の「BAD COMMUNICATION」から、次々とヒット曲をたたみ掛けた。
ライブの途中にはスクリーンに、平成元年のフジテレビ系「夜のヒットスタジオ」でのテレビ初出演など、デビュー当時の映像が流れた。ステージ上では、2人が昭和63年に初めてセッションした東京・六本木のスタジオ「SOUND JOKER」を再現。そのときに演奏したビートルズの「Oh!Darling」を披露した。
さらに結成時からの思い出話に花を咲かせながら、デビュー曲「だからその手を離して」、最新曲「いつかまたここで」を2人だけで奏でた。稲葉が「久しぶりに2人きりで、懐かしい歌や話をしたなあ」と言えば、松本は「本当に多くの人と出会って、それがボクらの大きな力になっています」としみじみ振り返った。
大歓声と拍手を全身に受け、稲葉はアンコール前のステージで、長ズボンをはぎ取って短パン姿に早替え。鍛え抜かれた太ももをあらわにして、「ギリギリchop」で会場と一体となった。
「きょう見た景色を胸に焼き付けて、いっぱい勉強して、いっぱい練習して、ここに帰ってきます」。そう約束した稲葉の横で、松本が激しくギターをかき鳴らし、21年目の扉を力強く開けた。