好きな文字を並べたいくつかの芸名から、字画や姓名判断などで決めたという。「一生、この仕事で生活をするのでなければいい名前、とのことでしたが、もう長くなりました」
娘役の大ベテラン。東京・日生劇場の月組公演「グレート・ギャツビー」に、ヒロインのデイジーの母親エリザベス役で出演している(23日まで)。
「回想シーンに登場するんですが、古い時代の大富豪の母親。娘と主人公のギャツビー(瀬奈じゅん)を、身分違いなどとキツイ言葉で別れさせるんです。彼の気持ちを追いつめ、変わるきっかけとなるセリフなので、きちんということを心がけています」
小学校5年のときに初めて姉と一緒に宝塚の舞台を見てファンになり、高校進学時点で音楽学校の受験が選択肢に。レッスンを重ねて高校3年の最後の年に3度目で合格した。
初舞台は「宝塚春の踊り」で、月組に配属。入団20年目に花組に組替えになる。「副組長だったのでまさか!とびっくり。花組でも副組長で、下級生の名前と顔が一致するまでが大変でした」。昨年末に専科へ異動したが、「今度は、あぁそうかという感じでした」。
月組の後半からは母親役が多くなり、「プロヴァンスの碧い空」のきびしい母親、「アパルトマンシネマ」のアマンダ、「うたかたの恋」のエリザベート、最近では「舞姫」の主人公の母親などが印象に残っているという。
「1回だけ男役(『更に狂わじ』の上皇役)をやったことがあるんですが、常に女を演じることを忘れないでいたい。舞台に立っている瞬間、役を演じている瞬間が大好きなんです」
11月7日からの大劇場月組公演にも出演が決まっている。(平松澄子)
■昭和56年入団 大阪市出身