−−師匠、いよいよカワハギが本格的に釣れ出しましたね。今シーズンは、何とか攻略したいんですが。
「おお、あちらこちらで乗合船が出始めたな。カワハギと言えば、音に聞こえた“餌泥棒”だからな。いつかも教えたと思うが、生半可なことじゃあまともにゃ釣れね〜ぞ」
−−分かっています。前に父達と行った時には、コテンパンにやられましたからね。それで、今シーズンこそは、攻略してやろうと思っているんですよ。確実に釣り上げる方法を教えて下さい。
「そんなもんあるわけね〜だろう。だから皆苦労しているんじゃね〜か」
−−ですよね。だけど何かコツはあるんでしょう。
「そうだな。まず道具だ。とくに竿は重要だな。最近じゃ、色々な釣り方が考案されていて、カワハギ竿と言っても、色々なタイプが出ているが、ビギナーには、穂先の柔らかい極端な先調子がお勧めだな。オモリが底に着いたら、素早く糸フケを取って、竿先に出る僅かなアタリも見逃さない−これが基本だ」
−−仕掛けも色んな種類が出ていますよね。
「ああ、最近じゃ、ハリスの太さ、長さ、ハリ数、ハリスとハリスの間隔なんかが違う仕掛けが、山ほど出ている。選ぶのに苦労するくらいだが、まずは乗船する船の船長か船宿に電話して、今はどんな仕掛けがいいか聞くのが一番手っ取り早いな。あるいはタイプの違う仕掛けを何種類か持って行って臨機応変に使い分けるのも手だがな」
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