2008.4.24 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■東京湾のブランド魚・アナゴ好スタート!―この時期の白焼きは絶品―

アナゴ

―― 師匠、東京湾で半夜釣りのアナゴが、早くもスタートしたそうじゃないですか。しかも相当いい感じだって父が言っていましたが、本当ですか。

「おお、本当だ。今シーズンは、間違いなく“好漁年”だと思っていたが、その通りのスタートになったな」

―― えっ、何か根拠があるのですか。

「あったり前だろう。東京湾のアナゴは、年末頃、幼魚が試験採捕されるんだが、前年の“不漁”が嘘のような“好漁”だったんだ。だもんだから、余程のことがなければ、今シーズンは間違いなし!と思っていたってわけだ」

―― へ〜、そうだったんですか。そんな調査がやられているなんて全然知りませんでした。

「実はやられているんですよ。だから、去年は、最初はまずまずのスタートだったが、絶対に続かない−と思っていたら、早々と駄目になっちまったからな。今年は、このまま梅雨時まで確実に釣れると思うよ」

―― そうなんですか。それじゃ間違いないですね。

「ああ、十分に期待出来ると思うよ」

―― いつか師匠に教わったアナゴの白焼きは本当に絶品で、忘れられないんですよ。

「美味かったろう。何しろ、東京湾随一のブランド魚だからな。俺は天ぷらよりも白焼きの方が好きなんだ。それも35、36cmまでのあまり大きくないサイズがいいんだよ」

―― 私もあまり大きくない奴がいいですね。師匠に教わった通り、ワサビ醤油で食べたんですが、本当に絶品でしたね。

「浦安の船宿さんで早くも乗合船を出し始めたんだが、すでにトップで40本の釣果も記録されているからな」

―― 40本ですか。確か、釣っている時間て3時間程ですよね。凄いですね。

「その40本釣った奴は、俺の知り合いで仲間内では“鬼”と呼ばれている。鬼のように釣るって意味なんだがな。したがって、そいつは基準にならないが、熱心な人は、皆ふたケタは釣っているようだから、お前にも7、8本は確実に釣れると思うよ」

―― 父に聞いたんですが、最近は、手バネで船下を狙う釣り方よりもリールで投げた方がいいそうですね。

「おお、その通りだ。短めの竿にスピニングリールの組み合わせで投げる距離を変えて2、3本の竿を出した方がいいようだな」

―― それと、ケミホタルっていうんですか、あの蛍光色に光るやつ。あれってやっぱり付けた方がいいんですかね。

「ああ、相当な効果があるようだな。とくに最近は色々なタイプのものが出ていて、さっき話した“鬼”も色々試しているみたいだ」

―― へ〜、それじゃ、船長さんに聞いてみますね。

「そうしろ。とにかく少し頑張って釣って来て、白焼きをご馳走してくれ。俺はここんとこ忙しくて行けそうもないからな」

―― 分かりました。任せて下さい。

「おお、楽しみにしているぞ」