2008.4.10 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■マルイカ、本格的に釣れ出す!―― ケンサキイカの幼体、味は抜群

マルイカ

―― 師匠、師匠、マルイカって確かケンサキイカの“子供”でしたよね。

「おお、そうだ。伊豆諸島なんかでアカイカと呼ばれているケンサキイカの幼体で、味は抜群だぞ」

―― 確かに美味しいイカですけど、本当にケンサキイカ、いいえアカイカの子供なんですか。

「何だ、疑っているのか」

―― 以前、師匠に紹介してもらって新島にアカイカ釣りに行ったことがあったじゃないですか。確かにあの時は、大きなイカばかりで小型は釣れませんでしたが、あのアカイカとマルイカが、同じイカには見えないんですが…。

「確かにな。お前の言うことは分かる。実は、もうかなり前になるが、俺も疑ったことがあって、イカ・タコの研究では、世界で3本指に入ると言われる大学教授の所にマルイカを持って行ったことがあるんだ。すると、先生は、一瞥するなり『ケンサキイカの幼体だね』とおっしゃった。確かに一見、別のイカに見えるが、それ以来疑念を持つことはなくなった」

―― ふ〜ん、そうなんですか。まっ、いずれにしても美味しいイカなんで、“正体”が何でもいいんですがね。

「海の中の生き物は、まだまだ分からないものも多く、未だに毎年、何十という新種が発見されているくらいだからな。色んな疑問があって当然だろう」

―― ですよね。ところで、そのマルイカが好調に釣れ出したと聞いたんですが、どうなんですか。

「おお、ここに来て本格的に釣れ出したな。まだちょっと水深が深いのが難点だが、今後少しずつ浅くなって来るはずだ」

―― 仕掛けは、4、5本のスッテをブランコ式に結んだものって父達に聞いたんですが、それでいいんですか。

「おお、そうだ。胴突き仕掛けの4、5本バリという感覚で釣ればいい。マルイカ釣りは、イカ釣りというよりも魚釣りっていう感じで釣った方がいい成績があがるんじゃね〜か」

―― 父も同じ事を言っていました。アタリもお魚みたいなんですってね。

「実は、俺はマルイカ釣りは1、2回やっただけなんで、あんまり偉そうなことは言えないんだが、印象的にはそんな感じを持っているな」

―― へ〜、師匠でもあんまりやっていない釣りがあるんですね。

「当ったり前だろう。釣りの種類がいくつあると思っているんだ。大体、俺は昔からイカ釣りはあまり好きじゃね〜んだ。食うのは大好きだがな」

―― ふ〜ん。分かりました。それじゃ、詳しい釣り方なんかは、船長さんに聞いた方がいいですね。

「ああ、そうしろ。俺が船長によく頼んでおいてやるから、しっかり釣って来て、美味い刺し身を食わせてくれ」

―― はい。分かりました。任せておいて下さい。

「おお、楽しみにしているぞ」