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2008.2.28 更新 竿々学々(実釣編)−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、 ■オカラダンゴを使ったクロダイ釣り―50cmオーバーも顔を出す―
―― ずっと前にお聞きした気もするんですが、静岡県の清水港でオカラダンゴを使ったクロダイ釣りってありましたよね。 「ああ、忘れちまったのか。その昔、清水・次郎長一家の大政も楽しんだっていう歴史のある釣り方だって、教えなかったか」 ―― 大政ですか…。 「まあ、大政はいいんだが、釣り方自体は覚えているのか」 ―― 確か、オカラをベースにしたコマセをお団子にして沈めるんですよね。 「そうだ。餌を付けたハリをオカラベースのコマセ、清水では、コマシっていうんだが、その中に包み込んで底まで沈め、ダンゴに寄って来たクロダイにコマセから飛び出した付け餌にアピールする釣り方だ」 ―― オカラダンゴの握り方が難しそうですね。 「その通りだ。この釣りの最大のコツは、オカラダンゴの材料配合と、その握り方だ。“つなぎ”として、石粉と呼ばれるセメントのような粉を入れるんだが、これを入れ過ぎればダンゴが硬くなって底についても割れないし、少な過ぎれば底に着く前に割れちまうしな」
―― 握り方はどうなんですか。 「これも感触の問題なんだが、ベテランたちはしっかり握っている。逆に言えば、しっかり握っても底に着いた瞬間にパッカリ割れるような絶妙な配合をしているってことなんだがな」 ―― 何か難しそうですね。 「みんな何度も失敗して熟練していくんだよ。実を言うと、俺も最初の1尾を釣るまでに3回通った」 ―― え〜、師匠がですか。ちょっと引きますね。 「大丈夫だよ。俺が一緒に連れて行った奴は、最初の時に3尾釣ったからな。そいつは、ベテランという程のキャリアがあったわけじゃないから、船宿のオヤジさんのアドバイスを忠実に守っていたんだよ。結果として、それがよかったんだと思うよ。お前も素直にオヤジさんの言うことを聞けば、1回目から釣れるかも知れんぞ。 ―― そうですか。確かに、師匠は人の言うことを聞かないですものね。 「うるせいっ!」 ―― 父達に最近釣れているって聞いたんですが、本当ですか。 「おお、釣れているぜ。しかも50cmオーバーが出ているからな。今の時期は、数は望めないが、小型でも30cmオーバーだから気を抜くな」 ―― へ〜、凄いですね。分かりました。 「それじゃ、お前が行くってオヤジさんに言っといてやるよ」 ―― お願いします。 ![]() |
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