2007.12.13 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■淡水区のタナゴ、シーズン盛期に!―世界一小さな釣りの対象魚―

タナゴ

―― 父達が、ここのところ毎週のように川釣りに出掛けて行くんで『何を釣りに行っているの』と聞いたら、「タナゴだ」って言うんですが、タナゴってこんなに寒くなっても釣れるんですか。

「今頃、何言っているんだ。前に教えなかったか、タナゴのシーズンは真冬だってことを」

―― そう言えば、聞いたような気がしますが…。あっ、そうですね『タナ研』のお話を伺いましたよね。すみません、もう一度タナゴのお話聞かせてもらえますか。

「ああ、いいよ。タナゴの種類は多いが、釣りの対象になっているのは、関東では主にマタナ(タナゴ)とオカメ(タイリクバラタナゴ)だな。マタナは、比較的釣りやすいが、オカメは、小型になると簡単には釣れない。それでも、さっきお前が言っていた『タナ研』(東京タナゴ釣り研究会)のベテランの中には10束釣り(1000尾以上)をする人もいるから、元々数釣りを楽しむ釣り物だ」

―― 父が言っていたんですが、タナゴって世界一小さな釣りの対象魚なんですってね。

「イタリアにも日本のモツゴに似た小さな魚がいて、それを対象にした釣りがあるようだが、サイズの点では、オカメは間違いなく世界一小さな釣りの対象魚と言ってもいいんじゃないかな」

―― 一時は、タナゴが減ったって話を聞きましたが、最近はどうなんですか。

「前にも話したと思うが、タナゴの仲間は、二枚貝の中に卵を産むんだ。つまり二枚貝が生息出来なくなれば、タナゴも減ってしまうわけだが、関東周辺のタナゴの生息地として知られる霞ヶ浦も北浦も一時に比べれば、ぐっと水質がよくなり、タナゴも結構増えている」

―― それはよかったですね。

「ところが、実際にはここ2、3年、場所にもよるが、釣果がパッとしないんだ」

―― どうしたんですか。

「タナゴの繁殖状況はよくても、その後に網などで大量に捕っていってしまう者たちがいるらしいんだ。観賞魚として高く売れるのが理由らしいが、釣り人としては、頭にくるよな」

―― へ〜、そんな人達がいるんですか。

「残念だが、本当の話らしい。そのせいか、釣れる場所を見付けても人に教えない釣り人が増えているな」

―― ふ〜ん。師匠も私に場所を教えてくれないのですか。

「お前にはちゃんと教えてやるが、ペラペラと人にしゃべるんじゃね〜ぞ」

―― 私、そんなにおしゃべりじゃありませんよ。

「分かった、分かった。しかし、イヤな話だな。釣り場くらいいくらでも公表したいんだが、そんな話をきいちゃうとな…」

―― ですよね〜。

「まっ、取り敢えず何ヵ所か教えてやるから、行ってみろ。俺も今シーズンはまだ行ってないんで、状況が分かったら教えてくれ」

―― 分かりました。