2007.12.6 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■相模湾のアマダイがシーズン盛期へ―関西では、グジと呼ばれる高級魚―

アマダイ

―― 師匠、師匠によれば上品なお魚の代表選手のようなアマダイですけど、相模湾で釣れ出したようですね。

「何だそれ、俺がいつそんなこと言った」

―― 忘れちゃったんですか。一番最初にアマダイのお話を聞いた時に『お前には、似合わない実に上品な魚だ』って言ったことを。

「そんなこと言った覚えはない!」

―― いいえ、確かにそう言ったんですよ。言った方は忘れても言われた方は覚えているんです。

「さいですか。言ったかも知れんな。確かにアマダイは、色といい、形といい上品な魚だからな。それで、アマダイがどうしたんだよ」

―― ですから、そのアマダイが相模湾で釣れ出しましたね、というお話ですよ。

「おお、確かに相模湾の茅ヶ崎から小田原に掛けて何軒かの船宿さんが乗合船を出し始めたな」

―― あまり数は釣れていないようですが、トップの人はたまにふたケタ釣っていますね。

「そうだな。アマダイはそれ程数の釣れる魚じゃないからな。ちょいと型のいい奴を5、6尾も釣れりゃあよしとしなくちゃな」

―― いいですね。私、そういう釣りって好きです。

「ほう、嬉しいことを言うな。実は俺もそうなんだ。コマセをガチャガチャ振ってひっちゃ気になって釣るのも悪くはないが、のんびりと食った魚だけ釣る−といった感じのアマダイ釣りは好きな釣りのひとつだ」

―― そうですよね。アマダイ釣りってコマセも何もなしで釣るんですよね。確かアマダイは3種類いるって言っていましたよね

「おお、よく覚えていたな。普通、俺たちが釣っているのは赤アマダイ。その他にシラカワと呼ばれる白アマダイ、そしてもうひとつ黄アマダイというのがいるが、こいつはほとんど釣れない」

―― 白アマダイって、凄い高級魚ですよね。白アマダイは釣れるんですか。

「う〜ん、釣れるって言えば釣れるんだが、相模湾では、年に何尾かってレベルだからな。駿河湾に白アマダイを専門に狙う船があるって話しを聞いたことはあるが、俺は直接知らない。父君なら知っているかも知れんぞ」

―― 分かりました。聞いてみます。

「まあ、アマダイ釣りと言えば、赤アマダイがメーンだからな。白が釣れればラッキーくらいの気持ちの方がいいぞ」

―― そうですね。赤アマダイで十分です。何尾か釣れたら、美味しい酒蒸しご馳走して差し上げますね。

「おお、期待しないで待っているよ」

―― あっ、そうですか。

「いやいや、大いに期待して待っています。はい」