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2007.11.8 更新 竿々学々(実釣編)−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、 ■東京湾・竹岡沖のカワハギ釣り―潮温下がり、群れ固まる―
―― 師匠、カワハギの季節がやって来ましたね。 「何を今頃言っているんだ。とうの昔にシーズンインしているじゃねーか」 ―― 確かにそうですが、シーズンの最初の頃は難しいじゃないですか。とても私なんかじゃ満足な成績は無理なんですよ。私にとっては、11月の声を聞いて初めてカワハギの季節なんです。 「ほほう、随分と謙虚な姿勢だな。確かに群れが散っている時期は、気が付いたら餌がない、なんてことも度々あるからな。深場に集まってくると、餌を取り合うことになるから、さすがのカワハギも食い方が大胆になるからな」 ―― 師匠、東京湾・竹岡沖の釣果見ていますか。水深が20m以下だった時には、トップがひとケタなんて日もあったんですが、30mラインになった途端に40尾を超えたんですよ。 「よく研究しているじゃねーか。確かについこの間までは、群れが浅場から深場への移動の途中で釣果も凄くムラだったが、ここにきて群れも固まって来たみたいだな。これからも潮ぐあいなんかで多少のムラはあるだろうが、条件のいい日には、トップが50尾を超えるような成績も上がりだすんじゃないか」
―― ですよね。そうなれば、私にだって10尾や15尾は釣れるようになるじゃないですか。師匠も、最近流行のカワハギ竿を持っているのですか。 「いいや。俺のカワハギ用の竿は、10年以上前から同じだ。毎年のように各メーカーから出るような高価な竿は持っていない。確かに昔の竿に比べていいのは認めるが、だからと言って、毎年のようにおニューを買うほど金持ちじゃねーからな。お前はどんな竿を使っているんだ」 ―― 父が3年程前に買った竿を貰ったんで、今年はそれを使おうと思っています。 「と言う事は、父君は、新しい竿を買ったということですな」 ―― はい。レッドなんちゃらとか言う物凄く細い竿を買って来ました。 「はいはい、レッドなんちゃらは、ウン万円の超高級竿ですわ」 ―― カワハギ釣りって、そんなに竿は大事なんですか。 「う〜ん、10数年前から同じ竿を使っている俺が言っても説得力はないが、確かに今の竿はいい。食いのいい時には、俺の竿でも問題はないが、食い渋った時なんかは、相当差が出るのは確かだな」 ―― じゃあ、3年前の竿じゃ駄目ですか。 「全く問題ない。ここ数年の竿なら、微妙な差はあるにしてもお前が分かるような差があるわけじゃない。名人同士が究極の腕を争うというなら話は別だが、普通に釣りをする分には、十二分な竿だと思うよ」 ―― 分かりました。竿は大丈夫ということですね。後は何に注意すればいいんですかね。 「大事なのは、餌のアサリの付け方だな。水管からハリを刺し、ベロに通して半回転させ、もう一度ベロに通して、最後はワタの中にハリを埋めればいい」 ―― えっ、そんなこと言われたって分かりませんよ。 「言葉で言っても無理だろうな。出船前に船長にアドバイスしてもらえ。聞くよりも実際に見ながら教われば、分かるはずだ」 ―― 分かりました。そうします。 ![]() |
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