2007.8.16 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■外房のヒラメ釣り―「ヒラメ40」はあくまで目安―

ヒラメ

―― 師匠、師匠!

「なんだっ、うるせいな。このくそ暑いのに静かにしゃべれ。部屋の空気が熱くなるじゃねーか」

―― 本当に暑いですね。日本は亜熱帯になった−と言っている学者さんがいると聞きましたが、納得ですね。

「確かにな。今年の暑さは半端じゃねーな。それでなんの用だ」

―― ヒラメって冬のお魚じゃなかったでしたっけ。暑い時のお魚ってイメージがないんですが。

「お前、去年も同じこと言ってなかったっけ…。確かに旬ということになれば、冬ということになるかも知れないが、実際は周年、沿岸部に居るから釣る気になれば一年中釣れる魚だ。しかも夏でも結構美味いし、一年を通じて高級魚として扱われる。そう言った意味では、ちょっと特殊な魚と言えるかも知れない」

―― そう言われれば…去年も聞いたような…。いいじゃないですか、もう一度教えてください。父達に聞いたんですが、今シーズンは、外房地区から茨城沖のヒラメが物凄く好調だって。だから、夏でもヒラメって釣れるんだって思ったわけなんですよ。

「この時期は、冬に比べれば、全体的に型は小さいが、数は釣れるからな。確かに今シーズンは、好調でトップが7、8枚なんて釣果が度々記録されているからな」

―― 7、8枚ですか。確かヒラメって型を見られれば上等−って言う釣り物でしたよね。

「それは冬の大ビラメの時期の話だろう。カレイ並みとは言わないが、夏のヒラメなら、船中オデコなしなんてこともよくあるぞ。今ならお前にも釣れるチャンスが十分あると思うぞ」

―― 私、まだヒラメって釣ったことないんですよね。何か難しい釣り物ってイメージがあるんですよね。

「確かに一般的には難しい釣り物のひとつに数えられているな。実際、合わせのタイミングは、ちょっと難しいが、今の時期なら、食い込みもいいので、お前にも十分チャンスはあると思うよ」

―― 前に教えてもらった時に「ヒラメ40」は待ち過ぎって言っていたと思うんですが、そんなに待たなくてもいいんですよね。

「よく覚えていたな。その通りだ。『ヒラメ40』は、あくまでも目安であって、たとえ5秒しか経っていなくても明確な引き込みがあれば、その時点で合わせてしまって全く構わない」

―― 分かりました。

「この間、久し振りに寿司屋に行ってヒラメの縁側を食ったが、実に美味かった。大きいのを釣って来て是非、縁側をご馳走してくれ」

―― 師匠が料理してくれるなら、ご馳走しますよ。

「ああ、任せておけ」

―― それじゃ、頑張って釣って来ますね。

「おお、楽しみにしているぞ」