2007.7.26 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■ジャパンビルフィッシュトーナメント―日本でもカジキは釣れる―

カジキ

―― 師匠、静岡の下田でトローリングの大きな大会があるって聞いたんですけど、日本でもカジキって釣れるんですか。

「ああ、JIBT(ジャパンインターナショナルビルフィッシュトーナメント)のことだな。お前にJGFAの話はしたことがあったけ」

―― JGFAですか。聞いたような気もしますが、覚えていませんね。

「ジャパン・ゲームフィッシュ・アソイエーションでJGFAってわけだ。IGFA(インターナショナル・ゲームフィッシュ・アソシエーション)という世界的な組織があって、JGFAはその下部組織になる。主にビルフィッシュ=角のある魚=つまりカジキを対象にしたとローリングの大会だ。当然、カジキが釣れなければ成立しないのだから、日本でもカジキは釣れるってわけだ」

―― へ〜、そうなんですか。カジキのトローリングって言えばハワイやオーストラリアだとばっかり思っていました。

「馬鹿を言っちゃいけない。お前はカジキの突きん棒という漁法を知らないのか。カジキは、昔から漁師の対象魚でもあるんだぞ」

―― あ〜、そう言えば、前にテレビで見たことがあります。

「しかも日本のカジキは、魚影の濃さでも外国に全くひけを取らない。現に、JIBTでは毎年のようにカジキが釣れているし、毎年ハワイで行われるHIBT(ハワイアンインターナショナルビルフィッシュトーナメント)よりも釣れるカジキの数は多いくらいなんだから」

―― へ〜、そうなんですか。凄いですね。

「カジキは、黒潮に乗ってやってくるから、年によってどうしてもムラはあるが、条件のいい年には、3日間の大会期間中に20本以上のカジキが釣れたこともあるんだぞ」

―― カジキって物凄く大きくなるんですよね。

「ああ、種類によっても違うが、最大級の育つブルーマーリンは、1000ポンドを超える奴がいる」

―― 1000ポンドって450kg以上ですよね。そんなに大きくなるんですか。

「ああ。もっともそんなサイズは滅多に釣れないが、100〜200kgクラスなら下田の大会でも毎回のように釣れている」

―― そんな大きなお魚を釣るのは大変でしょうね。

「トローリングは、船長の腕が7割、アングラーの腕3割と言われるくらい船長の操船技術が物を言う釣りだ。いくらいい道具を使っても100kgを超える魚とまともに引っ張りっこしたら、釣り上げるのはまず無理だからな」

―― な〜る程。確かにそうですよね。一度体験してみたい気もしますが、ちょっと怖いですね。

「その気があるなら、俺の友人に話してやるぞ」

―― 本当ですか。是非お願いします。

「分かった。早々に電話してやるよ」

―― 楽しみにしています。