2007.7.12 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■茨城県・日立沖のムラソイ好調!―保護色で身を守る海の忍者―

ムラソイ

―― 師匠、茨城の日立沖でムラソイが好調に釣れているんですってね。ムラソイって前に教えて頂いた忍者みたいな魚ですよね。

「忍者、ああ、保護色で周りの“模様”に染まっちまうからな。俺、そんな話したっけ」

―― ええ、伺いましたよ。保護色で身を守る海の忍者だって。カサゴの仲間で30cmくらいにしかならないけれど、浅場の釣り物で凄く面白いって−そうもおっしゃっていましたよ。

「ふ〜ん、よく覚えているな。当人は全く記憶にないんだけど…」

―― 大丈夫ですか。若年性健忘症じゃないんでしょうね。あるいは認知症が始まったってことですか。

「それって、俺がボケたって言いたいのか、えっ!」

―― そんなことは言っていませんよ。だけど、何か最近、物忘れが激しくなったなあ〜とご自分でも感じませんか。

「うるせ〜。それでムラソイがどうしたんだ」

―― ですから、今シーズンは凄く好調だって、父達から聞いたもんですから、師匠に確かめてみようと思ったんですよ。

「父君達の情報は、いつも間違いないよ。確かに今シーズンは、ここ何年かじゃ一番てくらいに好調だ。さっきお前が言っていたように、以前は30cmくらいにしかならないと思っていたんだが、実際は40cmオーバーも珍しくないようだな。とくに今シーズンは、毎日のように40cm近い大型が上がっており、40cmオーバーも何尾か釣れたって聞いている」

―― 水深が物凄く浅いんですよね。

「ああ、潮ぐあいなんかにもよるようだが、浅い時には5、6mの所でも釣れるそうだから、食う瞬間が見えるんじゃねーか」

―― 実際に釣るときの注意って何かありますか。

「とにかく、根のど真ん中で釣るんだから、根掛かりを怖がっていたら釣りにならない。予備に仕掛けを十二分に用意して“攻め”の釣りをすることだな」

―― “攻め”の釣りって、どういうことですか。

「根掛かりを怖がってタナを上げないってことだ。食いのいい時には、餌が上ずっていても飛び付いてくるようだが、やはり釣果は落ちるからな」

―― 分かりました。予備の仕掛けを沢山持って行きます。

「予備のハリも忘れるな。ハリだけ替えれば済む場合も多いからな」

―― はい。分かりました。