2007.6.28 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■奥日光・湯ノ湖のニジマス釣り―ボートのウキ釣りが面白い―

ニジマス

―― 師匠、奥日光の湯ノ湖に行ったことありますか。

「勿論、小学校6年の夏に林間学校で行って以来、何度も出掛けている。俺にとって、日光は特別な場所なんだ」

―― 特別な場所って、どういうことですか。

「俺は、貧乏人の小倅だったから、家族旅行なんてのには無縁だった。そんな時、確か小学校の4年生だったと思うが、伯父が日光の男体山に連れて行ってくれた。俺にとっては、最初の旅行らしい旅行が日光だったってわけだ。その日光に林間学校でまた行った。中禅寺湖、戦場ヶ原、光徳牧場、そして湯ノ湖、その全てが素晴らしかった」

―― へ〜、師匠にもそんなロマンチックな部分があったんですね。

「やかまし〜。それで湯ノ湖がどうしたんだよ」

―― イエ、父達が湯ノ湖のボートのニジマス釣りが面白いって話していたんで、ちょっと聞いてみたんですよ。

「おお、確かにあそこのボートからのウキ釣りは面白いぞ。湯ノ湖や中禅寺湖っていうと、ルアーやフライの釣りをイメージする人が多いが、実は湯ノ湖では、ボートからのウキ釣りを楽しんでいる人が結構いる。俺も友人と何度か出掛けたが、結構面白かった」

―― そうなんですか。ニジマスがボートのウキ釣りで釣れるんですか。

「ああ、ニジマスは、群れをつくって回遊しているから、その回遊層に的確に餌を落としてやれば、ウキ釣りでも十分釣れる」

―― その回遊層ってどうやって見付けるんですか。

「ボートを借りる時に、ボート店の人に聞けば、その時期の大体のタナ(回遊層)を教えてくれるから、そのタナを中心に上下50〜60cmを探れば、大体大丈夫だ」

―― さっき餌を落とすって言っていましたが、その餌って何がいいんですか。

「俺は、養殖のブドウ虫を使っているが、ほとんどの人がイクラを使っているな」

―― 何で師匠は、イクラを使わないんですか。

「湯ノ湖に限らず、サケ・マス類に同属魚種の卵の味を覚えさせたくないからさ」

―― な〜る程、ヤマメやイワナの卵が食べられちゃうからですね。

「おお、なかなか察しがいいな」

―― ええ、師匠に鍛えられていますからね。

「ところで、湯ノ湖に行くなら、7月の半ばまでに行った方がいいぞ」

―― 分かりました。学生さんが夏休みに入る前ってことですね。

「ほほう、ますます察しがいいな」

―― はい。師匠のお教えの賜物です。

「うん。満足じゃ」