2007.5.17 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■千葉県・外房のシリヤケイカ絶好調!―形はスミイカとソックリ―

シリヤケイカ

―― 師匠、師匠、シリヤケイカってどんなイカなんですか。外房の飯岡沖でやたらに釣れているみたいなんですが。

「そうか、お前はシリヤケイカは知らなかったな。実は、今から10数年前、飯岡から『スミイカが、1人最高100尾!』って情報が飛び込んで来た。釣り記者たちは皆ビックリして、すぐに現地に飛んだり、写真を送らせたり大騒ぎになった。結局、調べた結果、形はスミイカとソックリなんだが、和名・シリヤケイカというイカだということが分かった」

―― へ〜、そんなことがあったんですか。でもシリヤケイカってあまりチャーミングな名前じゃないですね。

「まあな。実はそれを突き止めたのは俺で、和名がシリヤケイカなんだから、それでいこうってことにしちまったんだ。後で各社から随分と嫌味を言われたよ。スミイカだって和名はコウイカなんだから、もうちょっといい呼び名を考えてくれりゃよかったのにってな」

―― そうなんですか。確かにお尻が焼けてるみたいで変な呼び名ですね。

「実はその通りなんだ。シリヤケイカという呼び名は、尻の先端部から茶色い液体が出て、尻が焼けているように見えるから付いたそうだ」

―― 本当ですか。

「図鑑の解説にそう書いてあったから間違いないだろう」

―― それで、そのシリヤケイカってスミイカみたいに美味しいんですか。

「もしそうなら、漁師がみんな獲っちまうだろう。しかし、刺し身ではスミイカのようなわけにはいかないが、煮物や揚げ物、中華料理の材料などに使えば、十分に美味いイカだ」

―― へ〜。スミイカと間違えるくらいですから、やっぱり甲羅が入っているんですか。

「そうだ。さっきも言ったように形はスミイカとソックリだ。ただ色が全く違って、白っぽくって銭型の模様がある」

―― なんか不気味な感じですね。

「まあん。しかし、甲羅を抜いて皮を剥いじまえば、スミイカと見分けがつかないはずだ」

―― そうなんですか。それじゃ、スミイカだと思って食べればいいわけですね。

「そういうこっちゃ」

―― ところで、釣り方は難しいのですか。

「これが至って簡単だ。中型のスッテを3、4本、ブランコ式に結んだ仕掛けで底近くまで沈め、スローにシャクってやれば勝手に乗って来る。今シーズンは相当多いみたいだからお前にも20〜30尾は確実に釣れると思うよ」

―― それじゃ、一度体験しに行ってみますね。

「ああ、そうしてみろ」