2007.5.3 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■千葉県・内房のマルイカ絶好調!―味のいいことで知られるアカイカの“子供”―

マルイカ

―― 師匠、マルイカって確かアカイカの小さいやつでしたよね。

「おお、よく覚えていたな。確かに、味のいいことで知られるアカイカの“子供”だ」

―― 勿論、覚えていますよ。師匠に勧められて伊豆諸島の新島まで出掛けたんですから。本当に美味しかったのもよ〜く覚えています。

「それで、マルイカがどうしたんだ」

―― ええ、それなんですけど。父達が言っていたんですが、千葉県の内房でマルイカが滅茶苦茶釣れているって。本当なんですか。

「ああ、本当だ。4月の中旬頃から釣れ出し、下旬には束釣りも記録されている。日によって若干ムラはあるようだが、群れは相当濃いようだな」

―― やっぱり、本当にそんなに釣れているんですね。父のお友達が、『130尾釣った!』って電話して来たそうなんですよ。それで、父が師匠に真偽の程を聞いて来いって言うもんですから。

「はははっ、さすがに父君だな。ここ何年もそんな大釣りはなかったからな。疑わしく思われるのも無理はないんだ」

―― それじゃ、今シーズンは、本当に群れが濃いってことなんですね。

「そういうことだな。勿論、人によって釣果にかなり差は出るが、俺が知っているだけでも既に数回は束釣りが記録されているよ」

―― へ〜。ところでマルイカって本当にあのアカイカの“子供”なんですか。

「おっ、鋭いことを言うな。実は、俺ももしかしたら違うイカじゃないかと思っていたことがあった。マルイカの大型をベンケイというんだが、どう見ても違うイカに見えたからだ。大型はアカイカじゃなきゃいけないのにな。そこでイカ・タコの権威と言われている学者さんに実際にマルイカを持っていき見てもらった。すると、ひと目見ただけで『アカイカの“幼体”です』と言うんだ。そこで、ベンケイの話をすると、『亜種だと思うよ。マルイカは間違いなくアカイカの“幼体”ですよ』と念をおされてしまった」

―― ふ〜ん。そうなんですか。マルイカも新島のアカイカみたいに美味しいんですか。

「ああ、小型なので身は柔らかいが、やっぱり物凄く美味い」

―― あんなに美味しいイカが100尾も釣れているんじゃ、父じゃなくても身を乗り出しちゃいますよね。

「まあな。俺も食いてーよ」

―― 分かりました。それじゃ、私が釣って来てご馳走して差し上げます。

「おお、いいね。是非頼むわ」

―― 任せておいて下さい。