2007.4.26 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■東京湾のシーバスが絶好調!―慎重の上にも慎重を期すのがルール―

スズキ

―― 彼に聞いたんですけど、今シーズンは東京湾のシーバスが物凄く釣れているそうですね。

「ああ、乗合船でシーバスを狙っている所は、そんなに多くはないが、確かによく釣れているようだな」

―― いえいえ、船からじゃなくて、ウエーダーを履いて立ち込んで釣るそうですよ。

「おお、富津岬周辺と三番瀬の話だな。確かにどっちの場所も好調なようだな。夜はフッコ級の小型が多いようだが、日中にフローティングミノーなんかで攻めれば、80cmオーバーもヒットして来るそうだ」

―― そうなんですってね。彼が先週、3日続けて三番瀬に行ったそうですが、85cmという彼の大型記録を更新する大物を釣ったって言っていました。だけど、海の中に立ち込むって危なくないんですか。

「危ないに決まっているだろう。やるなら慎重の上にも慎重を期してやるのがルールだ。大潮の干潮時に自分が立ち込もうとしている場所の海底の様子をじっくり観察しておき、どこら辺が深いのか、海底の起伏はどうなっているのかなどは、頭に叩き込んでおくことが基本中の基本だ。それが出来ない者は、この釣りをやる資格はないと思え」

―― 彼も同じことを言っていました。いきなり来て、ジャブジャブ立ち込んで行く人をみると、ゾッとするって言っていましたね。

「その心構えがあれば大丈夫とは思うが、俺個人としてはあまり薦めたくない釣り方だな」

―― だけど、大型を掛けた時の感激は船から釣っている時の数倍だそうですね。

「まあな。そりゃ船と陸では、同じサイズの魚なら断然陸の方が引きが強いからな」

―― そうなんですってね。お友達に誘われて最初に行った時に65cmのスズキ級を釣った感触が忘れられなくて3日連続で出掛けたって言っていました。

「3日連続って、お前の彼氏はどんな仕事をしているんだ」

―― 言っていませんでしたっけ。彼はまだ学生で、もう4年生ですから、その気になれば時間が取れるんですよ。

「そういうことか。そう言えば先週は大潮だったからな。シーバスの活性も高かったんだろう」

―― スズキはやっぱり大潮なんですね。

「そうだ。とくに陸から狙うんじゃ、大潮が好成績をあげる絶対条件と言っても過言じゃないだろう」

―― それじゃ、今度の大潮に私も行こうかしら。

「それはいいが、さっきも言ったように、ルールは絶対に守れよ。ひとつ間違えば命を落とすぞ」

―― はい。分かりました。彼にももう一度よく言っておきます。