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2007.4.5 更新 竿々学々(実釣編)−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、 ■相模湾西部で早くもムギイカ本格化!―全長30cm未満のスルメイカの“子供”―
―― 城ヶ島沖では、まだスルメイカが好調に釣れているのに小田原沖や駿河湾では、ムギイカが本格的に釣れ出したみたいですね。 「おお、よく知っているな。確かに2週間程前から釣れ出したようだな」 ―― ムギイカって麦の穂が膨らむ頃に釣れるからその名が付いたって以前に師匠から聞いたと思うんですが、少し早くないですか。 「まあな。関東地方で麦の穂が膨らむ頃と言えば、4〜5月だからまるっきり早いわけじゃないが、お前の言う通り、まだ城ヶ島沖ではスルメイカがバンバン釣れているからな。早いって言えば早いな」 ―― ですよね。 「しかし、ムギイカという呼び名は、確かにお前の言う通りの理由で付けられたんだが、最近では、季節に関係なく、全長30cm未満のスルメイカの“子供”は、いつでもムギイカって呼ばれているようだぞ。つまり、単なる固有名詞として使われているってことだ」
―― ふ〜ん、そうなんですか。なにかちょっと寂しいですね。季節感があっていい呼び名だと思うんですが。 「その通りだな。パソコンや携帯電話が普及するのもいいが、年を追って情緒というか風情というか、そうしたものが薄れていく気がしてならない。お前の言う通り、寂しい限りだよ」 ―― そうですよね。日本人のアイデンティディはどうなっちゃうんでしょうね。 「今日は、なかなか詩的だな。何かあったか」 ―― 別に何もありませんよ。私が、そういった事を言うのはおかしいですかっ。 「怒るな、怒るな。確かにお前の言う通りだ。それで、ムギイカ釣りに出掛けるのか」 ―― ええ。だって身が柔らかくて凄く美味しいんですもの。ムギイカって釣るのは難しいのですか。 「う〜ん、タナが目まぐるしく変わるからな。それに群れが来た時に、手返しよく釣っていかないと数は伸びないから、腕の差は結構出る釣り物だな」 ―― へ〜、そうなんですか。 「ただ、群れさえ濃ければ、チャンスは大きくなるから、船長のアドバイスを忠実に守れば、お前にも“おかず”くらいは釣れると思うよ」 ―― 父に聞いたんですが、いい年には一人で200尾も300尾も釣れる事があるそうですね。 「ああ、確かにそんなこともある。ここ2、3年は、そこまでの“爆釣”はなかったが、今年は釣れ出しが早いようだから、大釣りのチャンスがあるかも知れんぞ」 ―― そうですか。楽しみですね。 「沢山釣れたら、ご馳走してくれ。もう随分ムギイカは食ってないからな」 ―― はい。分かりました。 ![]() |
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