2007.3.1 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■東京湾のマコガレイ、10数年ぶりに好調!―若干ムラなのが心配―

マコガレイ

―― 東京湾のマコガレイが10数年ぶりに好調だって聞いたんですが、師匠は、その話知っています。

「ああ、もちろん知ってるよ。実は、去年の夏に東京湾の漁師さんたちが、『今シーズンは、カレイがすごくわいているから、しばらくは小型を釣らないで!』と、遊漁船の組合宛てに“お触れ”を回したんだ」

―― へ〜、そんなことがあったんですか。

「漁師が遊漁船に自粛を申し出るなんてことは、東京湾では前代未聞のこと。俺も今年の冬は、久しぶりにマコガレイが釣れそうだと楽しみにしていたんだ」

―― でも、最近までマコガレイの好成績なんて、あまりよくなかったですよね。

「おお、よく知っているな。そのとおりだ。俺も去年の12月の始めごろには好成績が連発すると思っていたんだが、サッパリだった。わずかに年明けに行徳沖や浦安沖でトップで10枚台の成績が記録された程度で、横浜方面の船なんか、ゼロから数枚といった釣果がずっと続いていたからな」

―― ですよね。それがなぜ、今ごろになって釣れ出したんでしょうね。

「東京湾の潮温がずっと高かったこともあり、どうやら浅場にいたみたいだな。年明けに釣れた行徳沖や浦安沖も水深10m足らずの浅場だったからな。普段のマコガレの乗合船が狙っている釣り場には、いなかったということじゃないのか」

―― なるほど、そういうことだったんですね。

「しかし、どうももうひとつ信用できない感じなんだ。2月の半ばになってトップで20枚、30枚を超える釣果を記録した船が確かに複数あるんだが、同じ船が翌日は、トップでやっと10枚なんてことも多いからな」

―― そうなんですか。型はどうなんですか。

「30cmを超える大型もかなり交じってはいるが、いわゆる手の平サイズもずいぶん多いみたいだな」

―― 手の平サイズってことは…その夏にわいたカレイが育ったものですか。

「ああ、まさにそうだと思うよ。だから、まだまだ大釣りが記録されてもいいはずなんだが、イマイチ数が安定しないんだ」

―― でも、いつもの年のように0〜4、5枚なんて成績はほとんどないんでしょう?

「まあな。トップが10枚以下の日はめったにないな」

―― それなら十分楽しめますよ。

「そうだな。お前、1度出掛けて様子を見てきてくれよ」

―― はい。分かりました。船頭さんにもよく聞いてみますね。

「おお、頼んだぞ」

―― 任せてください!