2007.1.18 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■伊豆諸島周辺のキンメ―60cm級の巨大キンメ―

キンメ

―― 父達から聞いたんですが、年末からずっと伊豆諸島周辺のキンメが絶好調なんですってね。

「ああ、久し振りに伊豆のキンメがいいな。とにかくあそこのキンメは型がいいからな。3kg近い大型も珍しくはないぞ」

―― 3kgのキンメですか。一体何cmくらいあるんですか。

「60cm前後ってところかな」

―― ろ、ろ、ろ60cmですか。

「ああ、昔はそんなサイズは珍しくはなかったが、最近じゃ、外房や小田原沖のキンメ釣りが一般的になったこともあり、30〜40cm級なら大型っていわれるくらいだから、驚くのも無理はないがな」

―― そうですよね。スポーツ新聞の釣り欄を見ていても、キンメが釣れているのは、小田原沖と外房の半夜釣りばっかりですものね。

「伊豆のキンメは、サイズが違うからな。50cmを超えるキンメの存在感は凄いぞ。何といっても厚みがちがうかなら」

―― そうでしょうね。1尾で4、5人前の鍋ができちゃいそうですね。

「ああ、その通りだ。しかも今のキンメは脂が乗っていて味も絶品だぞ」

―― 釣り場はどの辺りですか。

「現在は、下田あたりから乗合船が出ているんだが、釣り場は稲取沖から新島周辺にかけての一帯だな」

―― 水深はどのくらいなんですか。

「浅いところで300〜400m、深いところでは500mを超えているな」

―― ということは、リールの道糸は少なくても700〜800m巻いておかなければダメってことですね。

「ほほう。最近は、随分と分かって来たようだな。その通りだ。500mラインだと、ちょっと潮の流れが速ければ、700mくらいは簡単に糸が出ちまうからな。出来れば糸巻き量1000m級の電動リールを使った方がいいな」

―― 相当大掛かりな道具立てになりますね。私の細腕でも大丈夫ですか。

「えっ、細腕・・・ですか、ブツブツブツ」

―― えっ、何ですって。聞こえませんでしたが。

「はいはい、お前の逞しい細腕なら大丈夫!って言ったんだよ」

―― 何ですって!

「気にするな。今の道具は、1000m級といっても昔程ごつくないから、お前でも十分に使えるさ」

―― そうですよね。ラインも昔とは比べ物にならない程細くなりましたものね。

「そういうこっちゃ。デカイのを釣って来て旨い鍋を食わせてくれ」

―― 分かりました。任せて下さい。