2006.12.28 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■来年はもっと釣りを楽しみたい―釣果よりも過程が大事―

風景

―― 師匠、今年も間もなく終わりですね。色々とお世話になりました。お蔭様で随分楽しい釣りが出来ました。

「おお、随分と殊勝なご挨拶痛み入ります」

―― また茶化す。全くも〜、どうして人の言うことを素直に聞けないんですか。いい死に方しませんよ。

「確かに!いい年なんだから、少しは素直にならなきゃな」

―― 心の底からそう言っています?

「お前こそひねくれてるじゃねーか。人の言うことは素直に聞け!」

―― はい。そうですね。

「それで、今年はいい釣りが出来たと感じているってことか」

―― そうですね。総体的にはいい釣りが出来ましたね。しかし、来年はもっと釣りを楽しみたいですね。最近、「釣果よりも過程が大事」って思うようになって来て、より楽しく釣りたいっていう気がしているんですよ。

「ほほう、早くもその心境に辿り着いたかい。俺なんか、そんな心境に辿り着くのに10年以上かかったがな」

―― へえ〜、そうなんですか。きっと師匠がよかったからじゃないですか。

「まあな、釣りも教育が大事だからな。俺の教育がよかったってことだな。釣りには色々な楽しみ方があり、こうでなければいけないなどというものはない。しかし、やたらに沢山の魚を釣ることだけじゃ物足りなくなってくることもある。1尾1尾を楽しく釣れれば、数はいらないって心境になって来ることもあるわけだ。お前もそんな心境になったってことだろう」

―― その通りです。海釣りで釣れるお魚は、基本的に食べられるので、ついつい夢中に釣っちゃうんですが、ウチなんか家族3人ですから、そんなに沢山釣ってもしょうがないんですよね。近所にお裾分けするにしても大きなお魚なら2、3尾、アジやイサキでも人数分あれば十分ですからね。

「そういうこっちゃ。来年は、1尾1尾を丁寧に楽しんで釣るにはどうしたらいいかを考えながら釣りをしてみろ。これまで以上に楽しい釣りができるはずだ」

―― 分かりました。是非そうしたいと思っています。来年もご指導の程よろしくお願いします。

「おお、分かった。来年は道具や仕掛けについてもっと詳しく話してやるよ」

―― はい。よろしくお願いします。