2006.12.7 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■相模湾のカワハギ釣り―ビギナーに最高の師匠は船長―

カワハギ

―― 今シーズン、あまりパッとしなかった相模湾のカワハギが好調になって来たと聞いたんですが、本当ですか。

「ああ、本当だ。俺も馴染みの船長に聞いたばかりなんだが、先週になってやっと潮温が17度台まで下がったそうだ。おそらく、それで群れが固まり出したんじゃないのかな」

―― そうなんですか。トップでもやっと10尾前後なんて釣果が続いていたので、今シーズンは、私には無理じゃないかと思っていたんですが、何とかなりそうですね。

「ああ、すでに30尾台、40尾台の釣果が何度も記録されているからな。お前にもふたケタは釣れるんじゃねーか」

―― ふたケタですか…、正直に告白しますね。私、まだカワハギをふたケタ釣ったことないんですよ。

「まあ、仕方ないだろうな。乗合船の釣果は、トップが30尾台、40尾台でもスソ(最低)は、3尾、4尾が普通だからな。乗船者の腕や人数にもよるので、一概には言えないが、10人が乗ったある日の釣果が仮に3〜30尾だったとすると、4、5人はひとケタってことが多いからな」

―― その4、5人のグループから抜け出すにはどうすればいいんですかね。

「いくつか方法はあるが、何はともあれ通うことだな」

―― それは分かっているんですが、私もそれ程暇人じゃないんで、毎週のように釣りに行くわけにはいかないんですよ。もうちょっと手っ取り早く上手くなる方法はないんですかね。

「ない!と言いたいところだが、いくつか方法はある。俺が付いていって、手取り、足取り教えてやれば、あっという間に上達するんだが、生憎そんな暇はない。したがって即席の師匠を探す、見つからなければ、少し早めに出掛けて、操舵室の下の席を確保して船長にアドバイスしてもらえばいい。どこの船長も、釣り人に聞かれれば、丁寧に教えてくれる」

―― そうなんですか。何か船長さんてビギナーには、近づきにくい存在なんですよね。

「そうらしいな。俺なんか図々しいから、最初に船に乗った時から、ガンガン船長に聞いたけどな」

―― 師匠みたいに面の皮の厚い人はそんなにいないんですよ。でも、分かりました。今度行く時は、早めに出掛けて船長さんの傍の席を取ってアドバイスしてもらいます。考えてみれば、船長さん以上の師匠はいませんよね。

「その通り。同じ対象魚でも釣り場や条件によっても色々違うからな。その釣り場に最も精通しているのは、毎日現場に出かけている船長なのは当たり前だものな」

―― そうですね。それは、カワハギ釣り以外でも言えますよね。

「その通りだ。沖釣りでは、慣れない人は、素直に船長のアドバイスを仰ぐのが、上達の近道と覚えておいてほしいな」

―― 分かりました。今シーズンこそカハワギふたケタ釣果を達成しますからね。

「おお、頑張って来い」