2006.10.19 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■静岡・初島周りのワラサ釣り―オマツリに注意!―

ワラサ

―― 師匠、熱海の沖の初島周りでワラサが大フィーバーだそうですね。1人で10本以上釣る人が目白押しと聞きましたが。

「ああ、初島周りでは、例年、秋になると、ワラサが釣れるんだが、今年の魚影の濃さは半端ではなさそうだな」

―― この間、父のお友達が1人で出掛けて、『19本釣った』と言ってお裾分けに2本持って来て下さったんですよ。お刺し身で食べたんですが、食べ切れなくて味噌漬けと粕漬けにしました。脂が乗っていて凄く美味しかったですよ。

「何て言ってもブリだからな。釣りの世界じゃ6kg未満はワラサと呼ぶが、鮮魚店やスーパーに行けば、4kgを超えればブリだからな。これから日増しに脂が乗って美味くなるぞ」

―― ですよね。そんなに釣れているんじゃ、私にも大物ゲットのチャンスじゃないかと思って、ぜひ行ってみようと思っているんですが。

「おお、大丈夫だ。今の調子じゃ、突然の大シケにでも見舞われなければ当分は大釣りが続きそうだから、お前にも十分釣れると思うよ」

―― ワラサ釣りで注意しなければならない事は何かありますか?

「一番重要なのは、正確なタナ取りだが、船長の指示を忠実に守れば何も問題はない。ただし、これだけ好調に釣れていると、連日釣り人ラッシュだろうから、オマツリには十二分に気をつけろ」

―― そう言えば、父のお友達が言っていました。最初は平日に出掛けて空いていたらしいんですが、2度目にお友達を誘って日曜日に出掛けたら、オマツリの連続で立て続けに何本もバラしたって。

「青物は、どうしても横に走るので、人数が乗ればオマツリは付き物。お互い様なのだから、となり近所にワラサが掛かったら、仕掛けを上げたり、遠ざけたりして協力してやることだ」

―― 分かりました。それと、4、5kgのワラサになると、相当強烈に引くんですよね。

「まあな。しかし、ワラサは、意外とだらしなくって、ヒラマサやカンパチに比べれば、比較的簡単に釣り上げられる。ただし、最初の10mくらいはヒラマサ、カンパチにも負けない引きをみせるので、その間だけは油断するな。そこを耐えられれば、まあ大体大丈夫だ」

―― なるほど。最初の10mが勝負なんですね。

「そうだ。2、3本釣って来て、美味い刺し身を食わせてくれ」

―― はいっ、任せて下さい!