2006.9.14 更新

 

竿々学々(実釣編)

−父君と師匠の影響ですっかり釣りに目覚めたS嬢。『実釣編』では、
釣りや魚を「知る」ことから、「実釣体験」を目指すことに…。(毎週木曜更新)−

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■外房・カモシ釣りのヒラマサ―10kg級も夢じゃない!―

ヒラマサ

―― 師匠、『カモシ釣り』ってどんな釣り方なんですか?

「そうか、お前にはカモシ釣りは教えていなかったよな。単純明快に言えば、サンマのミンチを使ったコマセ釣りだ」

―― サンマですか、イワシじゃなくって?

「そうだ。サンマのミンチにサンマの身餌(切り身)を使うのが、カモシ釣りの基本だ。もともとは伊豆諸島で始められた釣り方なんだが、最近では、“本家”の伊豆諸島では、沖アミのコマセ釣りが全盛になっちまって、外房の専売特許になっちまったがな」

―― へ〜、元々、外房で始められた釣りじゃなかったんですか。サンマのミンチをコマセにした釣りをカモシ釣りって言うんですね。

「いや、仕掛けの形態も違う。カモシ釣りでは、布製のコマセ袋と独特のテンビンを使うのが特徴だ。海水で溶いたサンマのミンチをこの布袋に入れて沈め、海中にコマセの煙幕を張るような感じで魚を寄せて釣る。このコマセで煙幕を張るような状態を醸し出すということから、カモシ釣りの呼び名が付いたと言われている」

―― 父たちに聞いたんですが、カモシ釣りでは、大きなヒラマサが釣れるんですって。

「おお、確かにカモシ釣りでは、良型のヒラマサが釣れることが多いな。まだ始まったばかりだが、秋も深まってくれば10kg級も夢じゃない」

―― 10kg級ですか!

「ああ、10kg級だ。10kgオーバーのヒラマサになると、1mを超えるからな。ちょっとしびれるぜ」

―― 私にも釣れますかね。

「ああ、今は竿もリールも、そして何よりラインがよくなっているからな。リールのドラッグ調整さえちゃんとしておけば十分可能性はあるんじゃないか。ただし、10kgオーバーともなれば、ファイトもハンパじゃないからな。海に引きずり込まれないようにしろよ」

―― ですよね。確か、お魚は自分の体重の6倍の力で引くんでしたよね。

「ほう、よく覚えていたな。その通りだ。単純計算で60kg、いくらお前がふっくらしていても60kgはねーだろう」

―― アッタリ前でしょう!!

「ハハハッ、わりいわりい。とにかく気をつけろ。ビギナーに大物がヒットすることはよくあるからな」

―― はい。分かりました。