神奈川県小田原市で昨年11月、民家に押し入って現金を奪い、男性を殴って死亡させたなどとして、強盗致死罪などに問われた元プロボクサー渡辺裕一郎被告(57)に、横浜地裁小田原支部は16日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
山田和則裁判長は判決理由で「プロボクサーとして身に付けた技で、執拗(しつよう)な暴行を加えた無慈悲で残虐な犯行。酌量の余地はない」と指摘。動機について「ギャンブルの金欲しさに犯行に及んだ」と述べた。
弁護側は寛大な刑を求めていた。被告は控訴しない方針。
判決によると、渡辺被告は昨年11月13日、小田原市南町の無職沢田栄一さん(82)宅に押し入り、沢田さん夫婦の顔を殴って約4万8千円を奪い、沢田さんを4日後に死亡させたほか、同じ月に小田原市内の別の民家で現金約12万4千円を奪ったなどとしている。
日本ボクシングコミッションによると、渡辺被告は1974年にプロデビュー。最高ランキングは日本ミドル級1位で、通算成績は18戦11勝7敗だった。