場外戦がさらにヒートアップしてきた。一夜明けても怒りは収まらない協栄ジム・金平会長が、あらためて興毅へ対戦要求を突きつけた。
「(WBAフライ級)1位の亀田がやるといえばやれる。そういう権利を持っている。ヘンな演出はいらない。リングに上がって雌雄を決するのが一番わかりやすい。避ける理由はわからない。逃げているといわれても仕方ない」。明らかに挑発していた。
30日のダブル世界戦。WBC同級王者の内藤が3度目の防衛に成功した直後、興毅が突然リングに上がり、内藤に挑戦状をたたきつけた。この試合の前にV4を遂げた坂田を無視したパフォーマンス。5月に選手契約を解除し、数々の迷惑をかけられてきた金平会長とすれば、“遺恨再燃”の無神経な行動にしか映らなかった。
「勝手にリングに上がって勝手に対戦を表明した。冒涜(ぼうとく)している。筋違い。非常に不愉快」。興毅は坂田と同じWBAの1位。次戦は指名挑戦者になる可能性が十分にある。
金平会長は「WBAにも問い合わせます」と対戦指示の確認を行ったあと、「近日中に(亀田サイドに)オファーを出すつもりです」とブチ上げた。興毅をV4後の対戦相手に予定していた以前からの計画を無視され、対抗手段に出る。
このまま“逃亡”は許さない。興毅のリング乱入騒動を帰宅してから知ったという坂田も「やっぱりおかしいんじゃないかな。(挑戦者が対戦相手を)逆指名するのはおかしいと思う」と不快感を隠せない。
「リングの上で決めればいい。坂田が一番強いと言い続けてきた。勝ち残ったのが坂田と内藤。亀田も1位。要は(対戦して)決めればいい」と金平会長。三つどもえのフライ級。内藤との統一戦も見据え、坂田最強を証明するバトルは『打倒・亀田』から始まる。(恵濃大輔)