2018.6.28 12:00

【竿々学々】東京湾流入河川河口のウナギが好調! 運がよければ4、5匹釣れる

【竿々学々】

東京湾流入河川河口のウナギが好調! 運がよければ4、5匹釣れる

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竿々学々

 ――師匠、随分前に利根川下流のウナギ釣りのお話を聞かせて貰いましたが、あの船宿さんのご主人は亡くなったんですよね。

 「何だ突然、随分昔の話を持ち出したな。確かに5、6年前に亡くなった。不覚にも暫く知らなくて未だに墓参りにも行っていない始末だ。今年こそ行こうと思っているんだが…」

 ――もうその船宿さんは廃業してしまったのですか。

 「ああ、残念ながらご子息は、農家に専念したいということで釣り船は辞めてしまった。ハゼを釣らせる船宿はまだ1軒だけ残っているが、残念なことだが、今では利根川のウナギを釣らせてくれる釣り船はなくなってしまった」

 ――父も物凄く残念がっていました。師匠と何回か行った時のことを懐かしがっていましたよ。

 「秋に墓参りに行きませんかと伝えておいてくれ」

 ――はい。分かりました。利根川のウナギ釣りが出来なくなったということは、ウナギを釣る手段はなくなったということですか。

 「いいや、陸っぱりで釣ることは出来る。ニホンウナギが絶滅危惧種に加えられたこともあり、昔のように沢山はいないようだが、多摩川や江戸川、荒川といった東京湾流入河川の河口付近では、これから真夏に掛けて投げ釣りで狙える」

 ――投げ釣りってことは、ぶっ込み釣りでいいんですか。

 「ああ、そうだ。ベテラン達は3、4本の投げ竿を並べて夜釣りで狙っている」

 ――餌は何を使うんですか。

 「釣り具店で手に入る青イソメでも十分釣れるが、ベテラン達の中にはドバミミズや手長エビを使っている人もいる」

 ――手長エビって、自分で釣ってくるんですか。

 「ああ、そうだ。ウナギが釣れる川では何処でも手長エビはいるから、昼間手長エビを釣って暗くなったら、それを餌にウナギを狙う人も結構いるみたいだな」

 ――手長エビは美味しいですものね。ウナギにも好かれるのでしょうね。

 「そのとおりだ。旧江戸川河口付近は石積みの護岸になっており、そこに手長エビが一杯いる。それを狙って遡上していくウナギの脚が止まると言われている位だからな」

 ――土用の丑の日も近いので、私釣りに行ってきます。

 「おお、行ってこい。浦安の船宿の知り合いの船長にウナギを捌けるのがいるから釣ってきたら頼んでやる」

 ――それはいいですね。釣れたら蒲焼きをごちそうしますね。

 「おお、楽しみにしているぞ」