2018.6.12 05:00

【甘口辛口】北朝鮮の支援は韓国、日本に…トランプ理論で請求書が回ってくる?

【甘口辛口】

北朝鮮の支援は韓国、日本に…トランプ理論で請求書が回ってくる?

 ■6月12日 「エキサイティングな一日になる」とトランプ大統領。「ノーベル平和賞」が目先にちらついて北朝鮮に安易に譲歩しかねない、との見方もあるという米朝首脳会談はいよいよ12日に開かれる。「北朝鮮の完全かつ不可逆的な非核化」や「朝鮮戦争の終結」など本当に実現したら確かにノーベル平和賞ものかもしれない。

 日本に向けて照準を合わせている数百基ともいう北朝鮮の中距離弾道ミサイルが廃絶されれば、せいせいする。拉致問題についても「必ず協議する」と明言している。しかし、何事も損得勘定で割り切るトランプ氏が拉致を含む人権問題に、どこまで本気を出してくれるのか。

 この先日本がどうなるのか鍵を握る会談でもある。北朝鮮が非核化し真っ当な国になるのはいいが、非核化の費用は最大200兆円とかで一体そのカネがどこから出るのか。「北朝鮮は遠い。6000マイルも離れた米国は出す必要はない。隣国の韓国、中国と日本が支援することになる」。トランプ流の論理で日本にも請求書が回ることになる。

 今年度の一般会計予算が約98兆円だから、分担するにしても大変な額。折から南海トラフ巨大地震が起きた場合、公共インフラの損害で1410兆円の被害が生じるとの推計を土木学会が公表したばかり。首都直下地震では計778兆円と見積もられた。「最大の経済圏に大災害が起これば日本は最貧国になりかねない」との警鐘は衝撃的だ。

 備えあれば憂いなし。「拉致は解決ずみ」と強弁する北朝鮮に払うカネを堤防や道路などの防災強化につぎ込めば損害は半分以下…。いいなりになって、自分の国の安全がおろそかになっては本末転倒ではないか。 (今村忠)

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