2018.5.19 05:00

【甘口辛口】西城秀樹さんが広めた「Y.M.C.A.」はこれからもずっと若者を応援

【甘口辛口】

西城秀樹さんが広めた「Y.M.C.A.」はこれからもずっと若者を応援

 ■5月19日 こんなに早く旅立ってしまうとは…。16日に63歳で死去した歌手、西城秀樹さんである。横浜市の自宅を4月1日付で所属事務所とし、再始動したばかりだった。リハビリに取り組み、ステージに立ち続ける不屈の姿からは、取材するたび勇気をもらった。

 振り返れば、秀樹さんは歌謡界の先駆者だった。絶叫調の通称・歌謡ロックを生んだ。スタンドマイクを振り回し、会場のファンにペンライトを振ってもらい、歌の合間に「ヒデキ!」と合いの手を打ってもらう。そうした演出も元祖といわれる。そのスタイルを今では多くの歌手が模倣している。

 加えて、こんな話もある。代表曲「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」の元歌は米国のグループ、ヴィレッジ・ピープルの「Y.M.C.A.」で、本来はキリスト教系団体の名称を指す。1979年春に発売され、秀樹さんの考案した人文字による振り付けも話題に。人生応援歌として、大ヒットした。

 ファンの間からは「沈み込んでいた娘が明るくなった」「受験に失敗した息子が歌詞に勇気づけられた」と、五月病を吹き飛ばす歌としても絶賛された。ちなみに、秀樹さんは後付けで「Y.M.C.A.」を「ヤング マンズ クリエーティブ アクション(若い男たちの創造的な行動)」の頭文字とした。

 当時来日した本家ヴィレッジ・ピープルが、その人気にあやかり、秀樹さんに「俺たちも、あの人文字を使っていいか」と申し出て帰国後に広めたという。秀樹さんは先駆者を超える先駆者になったわけだ。時あたかも五月病の季節。秀樹さんは天国から再び♪さあ立ち上がれよ…と笑顔で若者たちを応援しているに違いない。 (森岡真一郎)

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