2018.5.18 05:00

【甘口辛口】村上春樹さんも期待するヤクルトの目覚め…「勝てばラッキー、負けるのが当たり前」をくつがえせ

【甘口辛口】

村上春樹さんも期待するヤクルトの目覚め…「勝てばラッキー、負けるのが当たり前」をくつがえせ

 ■5月18日 15日の巨人戦で、米大リーグから古巣のヤクルトに帰ってきた青木が今季初の本塁打を放った。149打席目。プロ野球では7年ぶりの一発だった。それが決勝点になったものだから、大の燕党の知り合いは大喜び。その知人は、青木が戻ってきたこともあってシーズン当初は「優勝しちゃうかも」とワクワクしていたが、それも短期間の話。成績が芳しくなくなると「勝てばラッキー。負けるのが当たり前」と言いながら応援している。

 ヤクルトの公式ファンクラブ・スワローズクルーの名誉会員である作家、村上春樹さんも同じスタンスで応援しているそうだ。それが「正統的な」ヤクルトのファンだという(「村上さんのところ」より)。

 その著書にヤクルトの本質を突いた(?)くだりがある。広岡達朗や野村克也といった厳しい監督が来るとチームは強くなるが、それが続くと選手たちは疲れてきて成績が低下。〈次にわりに穏やかなおとなしめの監督(関根、若松、小川なんか)が来ると、なんだかみんな生き生きとして(でも弱くて)……というパターンを繰り返しているみたいです〉

 「まさに言い得て妙」と先の燕党も激しく同意していた。小川監督に戻った今季は生き生きしていいはずだが…。青木の一発で潮目が変わるかと思っていたら、翌日は4-12で大敗。そんなヤクルトを正統的なファンはいつも温かい目で「勝てばラッキー」と思って応援しているのだろう。

 村上さんは5月に出た同書の文庫本のあとがきで、今季のヤクルトにエールを送っている。〈頼りになる青木選手も帰ってきたことだし、チームにはもう一回目を覚まして、しっかりがんばってもらいたいものです〉と。 (鈴木学)

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