2018.5.10 05:00

【甘口辛口】横綱・稀勢の里、出るも休むもイバラの道…6場所連続休場で厳しくなる周囲の目

【甘口辛口】

横綱・稀勢の里、出るも休むもイバラの道…6場所連続休場で厳しくなる周囲の目

 ■5月10日 さすがに、6場所も連続休場していると周囲の目が厳しくなるのも致し方ない。13日が初日の夏場所(両国国技館)を前に、またも横綱稀勢の里の出場可否が取り沙汰され「同じことをいつまで繰り返すのか」との声も聞く。3日の横審稽古総見では三役以上との稽古で3勝5敗、4日の出稽古も栃ノ心に2勝9敗と散々だった。

 さらに、8日の二所ノ関一門の連合稽古では平幕の琴奨菊と6勝10敗と展望は全く開けない。総見を見た解説者の北の富士さんは「無理だろう。あんな稽古では間に合わない」といい、舞の海さんも「(出場は)やめた方がいい。自分のためにも、お客さんのためにも…」と断言した。

 もし中途半端な状態で出場に踏み切り、負けが込んで引退となると横綱在位は8場所。ともに30歳過ぎて昇進した琴桜、三重ノ海と年6場所制での短命横綱記録に並ぶ。しかし、三重ノ海は横綱で2場所連続優勝し琴桜も3場所目で優勝している。15日間全勤は昇進した昨年春場所だけの稀勢の里では内容が違いすぎる。

 昭和29年春場所に昇進した横綱吉葉山は上体の筋肉は隆々として、みてくれの立派さでは稀勢の里並みだった。しかし、けがに泣きいきなり2場所連続全休するなど昇進後6場所で全勤わずか1場所。散々批判を浴びたが、弓道に救いを求め矢を射ることで精神を鍛えて復活した。そんな陰の努力も必要だろう。

 稀勢の里が取得している年寄名跡「荒磯」を借りていた親方が先日、名跡変更し席を空けた。これも「引退準備」なのか。夏場所の出欠は取組編成会議前日の10日にも決まるが、出るにしても休んで7月場所にかけるにしても待つのはイバラの道でしかない。(今村忠)

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