2018.5.8 05:00

【甘口辛口】東京五輪のマラソン秘策は夜開催…選手&観客ファーストの妙案か

【甘口辛口】

東京五輪のマラソン秘策は夜開催…選手&観客ファーストの妙案か

川内優輝

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 ■5月8日 深夜0時スタートのマラソンとは驚いた。来年9~10月にカタールの首都ドーハで行われる陸上世界選手権の男女マラソンのスタート時間だ。先日、国際陸連が大会日程を発表したが、10月になっても日中は35度を超える暑さというから、前代未聞のスタート時間になるのも致し方ないらしい。

 9月28日に行われる男子100メートル決勝をはじめ他の競技もすべて夕方以降となり、マラソンは女子が9月28日、男子は最終日10月6日でともに午前0時スタート。日本との時差は6時間で、早朝の日本で現地は深夜のマラソン中継観戦は、いままでの世界選手権とは反対で奇妙な感じがするだろう。

 「8位入賞なら即代表」と五輪に直結していた世界選手権だが、選考方法の変更で東京五輪前年の来年は選考レースではなくなった。一線級が出ていくとは思えないが、来年プロになる川内優輝あたりが「深夜マラソン? 面白い」とばかり持ち前のチャレンジ精神を見せ、優勝でもしたら選考でまたひともんちゃくあるかもしれない。

 それはともかく、猛暑を避け朝のスタートを検討している東京五輪もこの際、発想を転換させ夜にしたらどうか。0時は極端にしても8~9時ぐらいなら暑さも和らぐ。ある関係者は「日本では警備など夜では難しい問題がありそうだが、選手は早朝よりも調整しやすいし観客の熱中症の心配がなくなる」と話す。

 1960年のローマ五輪は日没とともにスタートし古代ローマのアッピア街道の石畳を裸足のアベベ(エチオピア)がたいまつに照らされて走る幻想的なレースになった。そんな前例もある。大都市東京の夜景の中を駆け抜けるマラソンも一度は見たい気もする。 (今村忠)

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