2018.5.6 05:00

【甘口辛口】今年はプレーできない、でも来年は…イチロー同様“復活”を期待したいNFL選手

【甘口辛口】

今年はプレーできない、でも来年は…イチロー同様“復活”を期待したいNFL選手

 ■5月6日 彼は今季、もうプレーしない-。米大リーグのマリナーズがイチロー外野手を40人枠から外し、会長付特別補佐とした。来季以降のプレーの可能性を残す超異例の厚遇。球団にそこまでさせた、数々の偉業と人柄を改めてたたえたい。

 今月2日、ほぼ同じ言葉で今季はプレーしないと発表された選手が米プロフットボールNFLにいる。スティーラーズの守備の要で昨年12月、タックルした際に脊髄を負傷したLB(ラインバッカー)ライアン・シェイジアーが故障者リストに入り、今季の出場はなくなった。

 ドラフト1巡目で入団4年目の25歳。40ヤード4秒38の俊足でラン、パスを幅広くカバーし、昨年オールスター戦プロボウルに初選出。今後何年も鉄壁の守備陣「スティール・カーテン」の中核を担うと誰もが思っていた。

 負傷直後に脊髄固定手術を受け、歩行訓練を始めたのが今年2月。いつ歩けるようになるのか。再びプレーできるのか。リハビリに取り組みながら、「『なぜ自分なんだ』と思うことがある」と漏らした。そんなシェイジアーが、とびきりのサプライズをくれた。4月27日、ダラスのAT&Tスタジアムで行われたドラフト初日。球団が1巡目指名選手の発表を彼に任せた。

 婚約者と手をつなぎ、ステージの袖から中央へ一歩一歩、歩く。場内は涙と大歓声。「これが私を続けさせてくれる。続けるだけだ」(本人のツイッター)。故障者リスト入りはビジネス上当然だが、GMは彼の回復ぶりについて「感動の域を越えている」とコメントを添えた。今年はプレーできない。でも来年は-。イチローと同様、その先に続くフレーズを楽しみに待ちたい。(親谷誠司)