2018.5.3 05:00

【甘口辛口】FIFAはカネも「広き門」が好きらしい…W杯、クラブW杯の出場枠拡大

【甘口辛口】

FIFAはカネも「広き門」が好きらしい…W杯、クラブW杯の出場枠拡大

 ■5月3日 「狭き門より入れ」との金言などお構いなし。国際サッカー連盟(FIFA)はよほど「広き門」が好きらしい。昨年1月にW杯の出場チーム数を2026年大会から48(現行32)に拡大することを決めたと思ったら、今度は毎年12月に開かれるクラブW杯の出場チームを現行の7(6大陸王者と開催国)から24に拡大するという。

 開催は4年に1度となるが、そのほかに各国代表チームによる国別対抗リーグ戦「ネーションズリーグ」新設の可能性もあるそうだ。4月30日にスイスのFIFA本部に各大陸連盟が集まって検討会を開いたが、欧州などはただでさえ過密日程といわれ、そこまでやれるのかという疑問もある。

 FIFAのインファンティノ会長は来年が改選。会長選は、どんな強い国でも弱い国でも1票ずつで、歴代の会長は世界のサッカーの裾野を広げるため弱い地域に資金をバラまいて拡大を図ってきた。裾野は広がって、これからはトップに焦点を当ててさらに増収を図るつもりなのかもしれない。

 会長選目当ての大風呂敷ともとれるが、ある専門家はこう占っている。「各国代表のW杯では超ドリームチームはできないが、各国から集まるクラブのW杯ならカネ次第で可能になる。拝金主義のFIFAだけに、将来的にはこちらを最大の目玉にしてスポンサーを集める可能性も十分ある」。

 W杯のアジア枠は現行4・5枠の「狭き門」から最大9枠になる。日本が予選を突破してもありがたみは薄れるが、W杯の価値は下げてもクラブW杯と国別両大会が実現すれば収益は250億ドル(約2兆7300億円)に上るという。カネも「広き門」より入る、というわけか。 (今村忠)