2018.4.30 05:00

【甘口辛口】セクハラは完全にアウト…「裏切り」と言った怒りから奥深いものを感じた人も多いのでは

【甘口辛口】

セクハラは完全にアウト…「裏切り」と言った怒りから奥深いものを感じた人も多いのでは

 ■4月30日 「減給20%」と聞いたときは、5319万円という退職金の20%カットかと思った。セクハラ問題で辞任した福田淳一前財務事務次官への財務省の処分。20%なら退職金は4200万円程度になり、まあ大きいかと思ったら、何のことはない。6カ月、20%減給の懲戒処分に相当するとかで、減給分は141万円だった。

 事務次官の月給117万円から減給され、差し引いた退職金は5178万円。まさに数字のトリックで福田氏にとっては痛くもかゆくもないだろう。しかも解任でも更迭でもなく、あくまでも辞任だからほとぼりがさめたころ、どこかの民間企業か団体にゆうゆうと天下っているのではないか。

 財務省は被害を受けた女性に調査協力を求めたり、「名乗り出ることがそんなに苦痛なのか」との暴言も飛び出した。あげくに、世界中の耳目が集まった南北首脳会談と同じ日の発表とは、メディアの扱いを極力小さくしようという狙いでもあったのか。庶民感情とはかけ離れた大甘処分といわれても仕方ない。

 セクハラは完全にアウト。同様に酒の上での不祥事が「仕方ない」で許される時代でもなくなった。女子高生への強制わいせつ容疑で警視庁から書類送検されたTOKIO山口達也が、グループ復帰を希望していることにリーダーの城島茂が「あり得ない」と言い切った。酒で肝臓を害し入院しながら、退院したその日に焼酎を1本空け事件を起こした。

 福田氏が地位なら、こちらは人気を悪用した“罪深さ”を感じる。警視庁が「厳重処分」の意見をつけて書類送検したほど。「裏切り」とも言ったリーダーの怒りから、もっと奥深いものを感じた人が多かったのではないか。 (今村忠)