2018.4.24 05:00

【甘口辛口】にじむ羽生の郷土愛、ファンのマナーも良好 こういう生中継もたまにはあり

【甘口辛口】

にじむ羽生の郷土愛、ファンのマナーも良好 こういう生中継もたまにはあり

 ■4月24日 日曜日の昼下がり。NHKテレビでは仙台市での羽生結弦の祝賀パレードを生中継していた。いくら国民的大スターとはいえ、ひたすら車上から手を振るだけで全国放送はやり過ぎではないか、と思っていたのは素人のあさはか…。視聴率は6・5%(ビデオ・リサーチ調べ、関東地区)と、同時間帯では6局中2位だった。

 ユヅくん人気のすごさを改めて痛感した。テレビ画面をびっしり埋めた沿道の人出もインパクト十分。それも見た限りでは圧倒的に女性が多かった。4月としては観測史上最高の29・9度を記録した強い日差しで、日焼け対策は大丈夫かと余計な心配までしてしまった。

 パレードコースの東二番丁通は仙台市の中心青葉区で、衆院選では宮城1区にあたる。昨秋の衆院選での同区トップ当選は土井亨氏(自民党)で10万0123票。この日は個人のパレードでは最多の約10万8000人(主催者発表)で土井氏も“脱帽”だ。まだ羽生に被選挙権(25歳以上)はないが、政党の選対関係者にとってはのどから手が出る“集票力”と映ったかもしれない。

 10万人も人が出たらさぞゴミも多かったろうと思いきや、これも予想外だったという。事前にファン同士がツイッターなどを通じ「ゴミ袋持参」を呼びかけていた。ボランティアが各自ゴミ袋を持って清掃にあたったが、人によっては拾うゴミさえなかったとか。

 羽生ファンのマナーの良さを表す心温まる話ではある。「2連覇して金メダルを持ってこの仙台に『ただいま』をいえて、本当にうれしく思う」。羽生の郷土愛のにじむこんな挨拶を地元だけでなく全国のファンも聞けた。こういう生中継もたまにはあり、でいい。 (今村忠)

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