2018.4.23 05:00

【甘口辛口】まず教え込むのは礼儀 元大関雅山の“新生”二子山部屋に期待

【甘口辛口】

まず教え込むのは礼儀 元大関雅山の“新生”二子山部屋に期待

 ■4月23日 一世を風靡した大相撲の二子山部屋が復活した。横綱二代目若乃花、隆の里、大関貴ノ花、若島津ら多くの強豪力士を輩出し、平成16年に貴乃花親方(元横綱)が継承し貴乃花部屋になって以降は途絶えていた。復活させたのは元大関雅山の二子山親方で藤島部屋から独立し、相撲部屋では初めて埼玉県の所沢市に拠点を置いた。

 雅山は幕下付け出しから所要12場所の猛スピードで大関に昇進し「平成の怪物」といわれた。出羽海一門の武蔵川部屋所属で、若貴兄弟で人気絶頂の当時二所ノ関一門の二子山勢はまさにライバル。「まさか、自分がその名を継いで独立するとは思わなかった」と感慨もひとしおという。

 大関昇進後はけがに泣き在位わずか8場所。一時は十両まで落ちたが、くさらずに稽古に励んだ。その間両親を相次いで亡くし、ハワイ巡業出発直前に母親が急死したときは「仕事を休むのは母が一番嫌がること」と気丈に旅立った。そんな親方が、まず教え込むのが礼儀で強さは人間教育の過程でついてくるという考えだ。

 平年寄まで降格した貴乃花親方は一門の看板をおろした。理事時代は先輩の理事に挨拶しないこともあった。そんな人間性に一門の親方衆は愛想をつかしたのか。学生時代は秀才でも人としての教育に問題があったのか、セクハラや「(被害女性が名乗りでるのは)そんなに苦痛か」などの暴言で国民の心は財務省から離れた。

 小学校では今年度から道徳が正式教科になった。賛否両論あるが、日本人が忘れている最低限の礼儀や人を思いやる心を教えるのなら結構ではないか。礼儀を重んじ、人間性に磨きをかけるという“ニュー二子山部屋”にも期待したいものだ。 (今村忠)