2018.4.10 05:00

【甘口辛口】遅きに失した感あるハリル監督解任劇 短すぎる準備期間で“劇薬”はどこまで効くか

【甘口辛口】

遅きに失した感あるハリル監督解任劇 短すぎる準備期間で“劇薬”はどこまで効くか

ハリルホジッチ監督の解任を発表する田嶋会長=東京都文京区(撮影・蔵賢斗)

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 ■4月10日 ハリルホジッチ監督がサッカーW杯まで2カ月というタイミングで解任された。誰が見てもちぐはぐだった日本代表。行き着いた先がこれだった。先月のベルギー遠征でもW杯に出場できないマリ、ウクライナ相手に1分け1敗と結果が出ず、内容も最悪で監督と選手の考えが全くかみ合っていないのは明らかだった。

 同じ負けでも次へのプランが見えず「選手はストレスがたまり、精神的崩壊が進んでいたかも…」と専門家はいう。解任の可能性は苦しんだW杯最終予選からずっと引きずっていたわけで、遅きに失した感もある。「青天の霹靂(へきれき)」というより「曇天のにわか雨」程度に受け止めたファンも多かったろう。

 ハリル監督は2015年3月に八百長関与疑惑のアギーレ前監督の解任のあとを受けて就任した。前会長時代で、その後の政権交代で田嶋幸三会長体制になった。自分たちが招いた監督ではないので解任の決断は難しかったのだろう。しかし、これ以上チーム崩壊を進行させるわけにもいかず、やっと重い腰を上げた感じだ。

 専門家によると「監督交代は選手のメンタリティーを上げることが一番。戦術をすり込むのはその次」という。2カ月という短すぎる準備期間でその“劇薬”がどこまで効くかだが、周囲の意見には耳を貸さず「指揮官は私だ」と頑なだったハリル監督に比べ、チーム事情に精通した西野朗新監督なら風通しもよくなるだろう。

 W杯でも、ハリル流の煮え切らないサッカーを見せられるのかと興味も薄れがちだったが、これで面白くなるのではと期待したい。たとえ1次リーグで敗退しても日本らしさを出し切ったら国民は納得するはずだ。 (今村忠)

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