2018.4.2 05:00

【甘口辛口】貴親方の審判部配属でいきなり生じた齟齬…先が思いやられる

【甘口辛口】

貴親方の審判部配属でいきなり生じた齟齬…先が思いやられる

貴乃花親方

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 ■4月2日 まさしく「朝令暮改」。1日に三重・伊勢神宮でスタートした大相撲の春巡業に、渦中の貴乃花親方(元横綱)が審判部から同行するという報道を3月31日に目にした。審判部への配属が決まった直後で、なんと慌ただしい話だと思ったら1日になると一転し「同行せず」。エープリルフールかと思ったほどだ。

 元日馬富士の傷害事件で2場所全休し春場所で復帰したばかりの貴ノ岩や、付け人への暴行で1場所出場停止となった貴公俊は巡業に出ていない。「そういう弟子を抱えた師匠が巡業に出て、部屋を空けるのはいかがなものか」との協会側の判断で取りやめになったという。

 とはいえ、それは表向きの理由で渦中の貴乃花親方が審判として土俵下に座れば巡業でも絵にもなり、メディアの殺到で混乱も予想されるからではないか。「本当に厄介な人」とある親方は苦笑した。審判部への配属は八角理事長(元横綱北勝海)が「(貴乃花親方には)やはり人気というものがあり、お客さんに仕事ぶりを見てほしい」と説明している。

 「理事長の温情人事」とも言われたが、そう甘くはないだろう。審判部はきっちりローテーションが組まれ、春場所の前半みたいに出勤してすぐ「ハイ、サヨナラ」は絶対できない。拘束時間が長く仕事はきつい。「温情というより“針のむしろ”。好奇の目にさらす、お仕置きに思えて仕方ない」という親方もいる。

 貴乃花親方は「一兵卒として協力する」とはいえ、閑職では暇をもて余してろくなことがないだろう。門外漢には、他にもっていき所がないので審判部に配属したようにも見えてしまう。案の定いきなり生じた齟齬。先が思いやられる。 (今村忠)

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