2018.4.1 05:00

【甘口辛口】原発事故の最前線基地だったJヴィレッジ 「聖地」としてよみがえる日がいよいよやってくる

【甘口辛口】

原発事故の最前線基地だったJヴィレッジ 「聖地」としてよみがえる日がいよいよやってくる

 ■4月1日 兵庫県宝塚市が3月23日、市内2カ所のゴルフ場と、大災害時にゴルフ場のクラブハウス内でペットと飼い主を収容する協定を結んだ。現状の市のマニュアルでは、避難所にペットを持ち込めなかったが、市内の宝塚高原ゴルフクラブの矢野浩臣社長が昨年、市に提案。2カ所で約200人の飼い主とペットを1カ月程度、受け入れることが可能になった。

 「災害はないに越したことはないですが、いざ大災害が起きれば営業なんてできるわけがない。もろ手をあげて賛同しました」(旭国際宝塚カンツリー倶楽部・内町一三支配人)。同市では、1995年の阪神大震災で118人が亡くなった。開設された避難所も65カ所にのぼった。人は経験したからこそ、わかることがある。未来のためにできることがある。

 きょう1日から福島では、7月28日に一部施設が再開される「Jヴィレッジ」(楢葉町・広野町)の利用受付が始まる。2011年3月の東日本大震災直後から、福島第1原発事故の対応拠点となり、サッカーのナショナルトレーニングセンターとしての本来の活動を休止していた。

 当面は、300人収容のホールを備えた一部8階建て約120室の新宿泊棟や、天然芝5面、人工芝1・5面のグラウンドで受け入れを開始する。メインスタジアムや、新設される人工芝の屋根付き全天候型練習場などの全面稼働は来年4月という。

 7年前、原発事故に立ち向かう最前線基地となり、祈りを込めてテレビ画面の消防隊や自衛隊を見つめたJヴィレッジ。サッカーのみならず、来年のラグビーW杯開催も見据えた「聖地」としてよみがえる日が、いよいよやってくる。 (親谷誠司)