2018.1.11 12:00

【竿々学々】冬が旬?のヤリイカ好調! 何と値段はスルメイカの10倍!?

【竿々学々】

冬が旬?のヤリイカ好調! 何と値段はスルメイカの10倍!?

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 ――師匠、この間、父が突然、『冬の日本海を観に行こう』な~んて突然言いだしまして、大雪の降る北陸に出掛けたんですよ。

 「ずいぶんと物好きですね。俺は寒いのは大の苦手なんでそんな気は、絶対に起きませんな」

 ――私だって師匠と同じくどちらかといえば暖かい地方が好きなんですが、父があんまり熱心に誘うので、行ってしまいました。

 「それはご苦労でした。それで本題は何なんじゃ」

 ――それがですね。海岸沿いの国道脇に海産物を商う大きなお店があって、お土産でも買おうとそこに寄ったんですよ。そうしたらイカを売っていたんですよ。スルメイカとヤリイカを。シケの合間に取ったとかでどちらも活きのいいイカでしたが、その値段を見てビックリしちゃいました。何とスルメイカが1杯100円なのに、ヤリイカはいくらだったと思います。

 「1杯1000円だろう」

 ――えっ、なんで分かったんですか。そうなんですよ。大きさはほとんど変わらないのにヤリイカは1杯1000円ですよ。確かにヤリイカはおいしいですが、スルメイカの10倍はおいしくないですよね。

 「確かにスルメイカは、値段の点では“冷遇”されているのは確かだが、経済論理から言えば致し方ないんだ」

 ――ということは、スルメイカはヤリイカの10倍取れるってことですか。

 「そうだ、そのとおりだ。年によっても違うし、このところイカの取れ方に少しムラが出ているんで毎年10倍取れているわけではないが、おおむねヤリイカ1に対してスルメイカは8.5~10取れている」

 ――そのお話、以前にも伺いましたよね。確かに函館のイカそうめんも、イカ飯のイカもみんなスルメイカですよね。あれをヤリイカで作ったらとんでもない値段になっちゃうってことなんですね。

 「そういうこっちゃ。釣りの世界では、むしろヤリイカの方が簡単に釣れるんだがな」

 ――『師匠は、イカ釣りが好きじゃないけど腕は一流』と父が言っていましたが…。

 「それは父君の買いかぶりだ。好きこそものの上手なれ-っていうだろうが」

 ――ヤリイカの方が簡単というのは、いつか教えて頂いたタナの問題ですよね。

 「おお、その通りだ。スルメイカは潮ぐあいや日並みによってタナがめまぐるしく変わるが、ヤリイカのタナは余程のことがなければほぼ底近くで一定しているからな。それで土産は買って来たのか」

――はい。スルメイカを買って来ました。師匠にも持ってきましたよ。

 「それは懸命だ。ありがとう。父君にもよろしく伝えておくれ」

――はい。分かりました。

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