2017.12.8 05:00

【甘口辛口】ヤンキースを蹴った大谷は痛快…過剰なマネーゲームにNOも突きつけた

【甘口辛口】

ヤンキースを蹴った大谷は痛快…過剰なマネーゲームにNOも突きつけた

大谷翔平

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 ■12月8日 米大リーグ移籍を目指す大谷翔平が、ヤンキースに入団の意思がないと伝えたという報道に痛快な気持ちになった。日本の若者が、過剰なマネーゲームを行っている米大リーグに対して肘鉄砲を食らわせた格好だから。プロスポーツ界で、選手を獲得するために行う契約金や年俸の競争をマネーゲームと呼ぶ。大谷はその対極にいるといえる。

 大谷にとって「カネは二の次」なのは以前から分かっていた。大リーグでは25歳未満のドラフト対象外の外国人選手はマイナー契約しか結べないため、大谷の来季年俸はメジャー最低保障の54万5000ドル(約5995万円)程度。米メディアに「2年待てば2億5000万ドル(約275億円)を得ることもできたはず」という報道もあったが、それでも23歳での移籍を決めた。

 これも最高の舞台で二刀流の可能性を試したいという純粋な思いに突き動かされたからだろう。大リーグの全30球団に回答を要請した質問書に「(二刀流などの)起用プラン」が入っていたことでも分かる。それが移籍先を決める最大の決め手なのは明らかだ。

 イメージキャラクターを務める北海道新幹線のスペシャルムービーに出てくる、大谷本人による手書きのコピーは「海の向こうへ、ストレート」。米大リーグでも二刀流を貫きたいという思いも、まさにストレート。

 プロの世界なので金額が評価の大きな指針であることは否定しない。とはいえ、金額に見合う活躍なのだろうかと門外漢には首をひねる巨額が飛び交うマネーゲームは健全とは言い難い。“究極の野球少年”が投じた一石が米球界に波紋を広げるかもしれない。ただ、今は彼がベストと思う球団に入ることを願おう。 (鈴木学)

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