2017.11.11 05:00

【甘口辛口】“不倫騒動”に“ハゲ”が落選…意外だった新語・流行語大賞の候補30語

【甘口辛口】

“不倫騒動”に“ハゲ”が落選…意外だった新語・流行語大賞の候補30語

■11月11日

 意外だった。数々の不倫騒動で耳にした「一線を越える」も「オフホワイト」も落ちた。今年の世相を象徴する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2017ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語である。自由国民社から9日に発表されたが、「このハゲ~!」の落選にも驚いた。

 選者たちが世の中のハゲの人に、「忖度(そんたく)」したからだろう。その「忖度」の候補入りは順当だが、「このハゲ~!」と叫んだ豊田真由子元衆院議員の「ちーがーうーだーろー!」の候補入りには思わず、「ちーがーうーだーろー!」とツッコミたくなった。

 もちろん、ハゲなど人の身体特徴を罵倒するのは言語道断。ましてや政治家のすることではない。が、先月の衆院選で街頭に立った豊田氏を見た子供さえ「ハゲ(発言)のおばさんだ!」と言うほど浸透していた。かく言う筆者も他ならぬハゲ。豊田氏の暴言は許せないと思う一方、あの罵声を音声で聞くたび、クスッと笑ってしまう自分がいる。

 これはなぜと思うに、大なり小なり豊田氏ばりの暴言モンスターは今や、どこにでもいるからではないか。しかし、身から出たさび。豊田氏は最下位で落選した上、「このハゲ~!」と罵倒した元政策秘書の男性に対する傷害と暴行の疑いで埼玉県警から書類送検された。きついおきゅうを据えられた格好だ。

 折しも、ハリウッドの映画界や英国議会など世界中でパワハラやセクハラが糾弾されている。そんな風潮の中、「このハゲ~!」は反面教師として単純明快。警鐘にもなるので落選は惜しい。12月1日発表の流行語年間大賞は楽しみだが、「このハゲ~!」には小欄から勝手に残念賞を差し上げたい。 (森岡真一郎)

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