2017.11.5 05:00

【甘口辛口】ダル&マエケンはもう一度ワールドシリーズに出場して忘れ物を取り返しにいって欲しい

【甘口辛口】

ダル&マエケンはもう一度ワールドシリーズに出場して忘れ物を取り返しにいって欲しい

■11月5日

 世界中の野球選手で、たった2人しかそこに立てない誇りを感じていた、とドジャースのダルビッシュ有は言った。米大リーグのワールドシリーズ第7戦で先発。世界一を託され、応えられなかったその胸中を思う。例の差別行為は関係ない。問題は使用球だった。

 シリーズ中、ボールが滑ると訴える投手は多かった。勝ったアストロズの剛腕ジャスティン・バーランダーもそう。ダルビッシュは「カーブはなんとかなるが、スライダーの角(かど)が出ない(=鋭く曲がらない)」と表現。先発した2試合はほとんどスライダーで空振りを取れず、最大の武器を失っていた。

 ボールはワールドシリーズから変わったといい、好投したドジャースのクレイトン・カーショー、リッチ・ヒル、アストロズのチャーリー・モートンらはいずれも大きなカーブを持つ。当代随一の右腕バーランダーでも、ヤンキースから2勝してMVPに輝いたリーグ優勝決定シリーズほどの冴えはなかった。

 タイガースの大エースだったバーランダーはダルビッシュ同様、優勝請負人として8月末にトレード移籍。そこからポストシーズンにかけて9連勝した。ワールドシリーズは2試合で1敗だったが、恋人のモデルで女優、ケイト・アプトンに首にしがみつかれ、熱烈なキスで喜びあう姿がひときわ目立った。

 サイ・ヤング賞や2度のノーヒットノーランを誇るバーランダーも過去2度のワールドシリーズは3試合で3敗。世界一も逃していたから、あの喜びがある。捲土(けんど)重来。機会はまた来る。ダルビッシュも前田健太も、ぜひあの場所に戻って忘れ物を取り戻してほしい。 (親谷誠司)

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