2017.11.4 05:00

【甘口辛口】DeNAの巻き返しの裏にある番長の「三浦イズム」

【甘口辛口】

DeNAの巻き返しの裏にある番長の「三浦イズム」

■11月4日

 プロ野球日本シリーズがにわかに、面白くなってきた。ソフトバンクが4連勝で日本一になると思いきや、崖っぷちのベイスターズが粘って2連勝し2勝3敗。2日の第5戦でベイスターズの守護神、山崎康投手が雄たけびを上げた姿は、現役時代のエース・三浦大輔氏(43)と重なってみえた。

 「ハマの番長」と呼ばれた三浦氏はベイスターズ一筋に25年間在籍し、昨季引退。山崎康投手は三浦氏の自主トレに参加した最後のまな弟子でもある。4番で主将の筒香外野手は今年6月のサンスポ特別版のタブロイド新聞「BAY☆スタ(ベイスタ)」で、「若い選手と話をするとき、学ぶべき点の多かった三浦さんの名前を出すこともあります」と打ち明けた。

 三浦氏はどんな強打者にもひるまず闘志むき出しで立ちむかったが、担当記者によると普段は誰よりも早く球場入り。横浜スタジアムではスタンドの急階段を上り下りするなど、徹底した走り込みで下半身を鍛え、1998年に12勝して日本一に貢献。リーグ最下位など浮き沈みも体験したが、黙々と練習を続ける姿勢は変えなかったという。

 さらに、チーム状態がいいときも悪いときも、「ブルペン捕手やトレーナーら裏方を遠征先で食事に連れていったり、オフにはゴルフコンペを開いて慰労してました」と担当記者は振り返る。苦労を共にする仲間を思いつつ、「強いチームを倒したい」という信念を持っていた。

 厳しい自己鍛錬と表裏一体の熱い仲間思い。明快な「三浦イズム」が今回、19年ぶりの日本一に向け報われるときを迎えつつあるということか。4日に福岡・ヤフオクドームで行われる第6戦。熱戦を期待せずにはいられない。(森岡真一郎)

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