2017.11.3 05:00

【甘口辛口】面白コメントの常連・安美錦が再入幕! 当面の目標は「打倒・稀勢の里」

【甘口辛口】

面白コメントの常連・安美錦が再入幕! 当面の目標は「打倒・稀勢の里」

■11月3日

 大相撲の場所中、小紙東京版に「この日の名言迷言大賞」というコーナーがある。常連の一人が安美錦。機知に富みユーモアあふれるコメントを連発するからだ。平成22年秋場所、右膝に分厚いテーピングをしていると「外すだけで、きょうの相撲よりも疲れるよ」。右膝負傷から休場明けの27年夏場所で6敗目を喫したときは「(ケアのための)氷代だけでばかにならない。今、家の近くのコンビニには氷がないよ」と笑わせた。

 ところが、昨年の夏場所で左アキレス腱(けん)を断裂。2場所連続休場を余儀なくされ、約12年ぶりに十両へ陥落して人気コーナーへの登場もなくなった。寂しい思いをしていただけに、12日初日の九州場所での再入幕は朗報だ。

 39歳0カ月での幕内返り咲きは、土佐ノ海(38歳6カ月)を抜いて昭和以降最年長記録。先月30日の番付発表の際、久しぶりに安美錦節が聞けた。「朝早くから会見なんて、いい迷惑。会見はもう引退会見しかないと思っていた。でも、内心うれしいけどね」と愛嬌(あいきょう)のある細い目をさらに細くした。

 当面の目標は、対戦成績17勝31敗の横綱稀勢の里に勝つこと。これまで対戦した横綱全員から金星を挙げているからだ。稀勢の里が一時期、肩に塩をかけていたので理由を聞くと、何をしてくるか読めない安美錦対策で、気持ちを落ち着かせるためという。験担ぎしたほど意識する存在のようなので「やっかいな相手が戻ってきた」と思っているかもしれない。

 25年初場所で幕内出場1100回を白星で飾ると「記録? 俺は記録より記憶に残りたい」。既に記憶に残る力士は、九州場所でどんな「名言迷言」を残してくれるのだろう。 (鈴木学)

今、あなたにオススメ
Recommended by