2017.11.1 05:00

【甘口辛口】70年ぶり最下位の早大、高橋監督の雪辱への意気込みに注目したい

【甘口辛口】

70年ぶり最下位の早大、高橋監督の雪辱への意気込みに注目したい

■11月1日

 一時は内部進学が取り沙汰された早実・清宮には逃げられ、東京六大学野球秋季リーグ戦では3勝しかできず東大と同率で並び実に70年ぶりの最下位…。しかも、ライバル慶大には早慶戦の連敗で7季ぶり35度目の優勝を決められ目の前で胴上げされた。早大にとっては30日の「木枯らし1号」は身にしみたのではないか。

 東大に2勝、明大に1勝で3勝8敗。70年前、やはり慶大が優勝した昭和22年秋は東大に2勝しただけで東大が勝率で上回ったため単独最下位に沈んだ。開幕カードは優勝校-最下位校が慣例で23年春はいきなり早慶戦かと大騒ぎになったが、さすがに早慶戦の伝統を重んじ回避された。

 連盟によると「勝ち点、勝率が同じ場合の順位は優勝決定戦以外、前季の順位で決める」という。同率最下位といっても閉会式の並び順や日程編成では春4位だった早大が5位、東大が6位扱いになる。まだ救いはあるとはいえ「悪いけど東大は“保険”。野球の強い高校からいい選手を入れているのに同率でも最下位とは情けない」とOBの嘆きが聞こえる。

 今季の早大は茂木(楽天)、重信(巨人)らを擁し春秋連覇した2年前に比べれば戦力はダウンしたものの他校とはさほど遜色はない。8敗のうち1点差負けが5試合もあり紙一重の競り合いの弱さが露呈した感じだ。「現実を受け止め来春に優勝を目指すことが雪辱になる」と高橋監督は話した。

 昭和23年春、早大はシベリア抑留から復員した投打の大黒柱、石井藤吉郎の大活躍で最下位からの劇的優勝を飾った。正月返上の冬合宿で鍛え直したという。ことわざ通り歴史が繰り返されるかどうか。雪辱への意気込みに注目したい。(今村忠)

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