2017.10.26 05:00

【甘口辛口】毎年のようにまな板に乗るCSの在り方 「もうかるから」と続けるならやり方だけでも変えていい時期では…

【甘口辛口】

毎年のようにまな板に乗るCSの在り方 「もうかるから」と続けるならやり方だけでも変えていい時期では…

■10月26日

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)を評して「マラソンを走った後、上位3人に100メートルを走らせ順位を決めるようなもの」といった人がいる。言い得て妙で、マラソンで勝ちながら1位になれなかった選手は「マラソン優勝の価値は何だったの」と愚痴るだろう。セ・リーグのCSでDeNAに負けた広島がそれだった。

 長丁場のレギュラーシーズンでは14・5ゲーム差あったが、アドバンテージ(AD)以外で広島が勝ったのは五回降雨コールドの1度だけ。DeNAの大胆な継投策の前に打線も湿りっ放しで、あの独走優勝は夢か幻か。勝負とはいえ、やるせなさすら感じた。

 甲子園のどろんこ試合など厳しい条件下で勝ち抜いたDeNAはお見事というほかないが、巷では「優勝チームが日本シリーズに出られないのはおかしい」「CSは必要ない」との声も聞かれる。毎年のようにその在り方がまな板に乗っても、「売店収入などを合わせ1試合で2億円以上が入る」(関係者)というCSを球団側がおいそれとやめるはずもない。

 CSは激減したテレビの放映権料頼みから入場料・グッズ販売などを収入の柱とするビジネスモデルの転換期の産物でもある。当時は赤字球団も多かったが、いまや大半の球団が黒字化しているという。それでも「もうかるから」とCSを続けるなら、せめてやり方だけでも変えていい時期ではないか。

 143試合戦って優勝したのにADが1勝は少なすぎる。2勝として、その代わり下位の本拠地でも開催したらどうか。ゲーム差によってADを増やすのも手だ。「下克上などめったにないこと」で済まさず、ファンのためにも議論を深めてもらいたい。 (今村忠)

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